電子書籍は、イノベーションなのか?

2010.05.16 01:22|PC関連
ちょっと脱線ですが、孫さんと佐々木さんの対談で、電子書籍の話題も少し出ていたので、これについても少しばかり・・・

佐々木俊尚談
じゃあ、印刷は何を変えたのか。
本の中身を紙に印刷しました。これは羊皮紙が紙に変わったというのが重要な話ではない。
写本の時代にも日本の場合は和紙に写本していたわけですから、実は重要なのは紙に書いたことではなくて、印刷という流通システムに変えたこそことが一番の重要な問題なわけですね。

これは何が引き起こしたかというと、非常に有名な話なんですけど15世紀の印刷の発明は、ルネッサンスの宗教革命を引き起こしたといわれている。

なぜこんなことがおきたのか。ひとつ、写本の時代においては、本をいちいち書き写すわけですから、本の数が非常に少なかった。
ヨーロッパ中のいろんな修道院にばらばらと散らばっていたので、全ての本を確認するというのは非常に難しかった。
だからこそ自分が新しい論理を発明したりとか、新しい哲学を考えたとき、過去に既に語られたものなのかどうか、確認しようがなかった。

ところが印刷することによって物流、紙がどんどんどんどん流通する、本そのものがあちこちにたくさんあるという状態になる、図書館ができてくると、何かあたらしい科学が発明したというと、それをすぐ図書館に行って確認することができる。

つまり「知」が一般化した、ということなんですね。
その「知」の一般化こそが実はルネッサンスを引き起こし、ギリシャやローマ時代にはこんなすごいことを考えていたんだとみんなが気づいたということなんですね。

これこそがルネッサンスの引き金になった。

同時に宗教革命。これは何か。
中世まで、キリスト教の聖書というのは神父さんしか読んじゃいけなかった。これはものすごく貴重なものであり、部数も少ないから、神父さんが一生懸命読んで、それを口伝えで信徒に伝える、というのが基本的な宗教のあり方だった。

それが印刷革命によって聖書が刷られた。大部数が流通した。
それで何がおきたかというと、みんなが一般信徒が自分で聖書を読むようになった。それに対して教会はものすごく怒ったわけです。
一般信徒のくせに自分たちで勝手に聖書を読むとは何事か、けしからん! と怒ったんだけど、結果的にはどうなったかというと、それが引き金になって、自分たちが直接神と向き合う。教会を経由しないで、神様はこんなことを言ってるのか、イエスはこういうことを言ったのかと知ることによって、それが宗教革命につながった、というのが大きなできごと。

ルネッサンスと宗教革命というのは、印刷が引き起こした巨大なパラダイムの転換なんですね。

そこで考えると、デバイス、コンベア部分の変化ではなくて、実はこの一番真ん中のプラットフォームの変化こそが、すべての新しいパラダイムを引き起こす、革命を引き起こす最大の原動力になっていくということなんです。

いまの電子書籍に関してもまったく同じで、本の中身が別にiPadやKindleや、何か○○○が重要なのではなくて、それがデジタル配信される、それによってさらに紙の時代よりも広く流通することこそが電子書籍化の本質なんですね。
既に真ん中のプラットフォーム部分、真ん中のレイヤーこそが実は意味がある。
ネット配信こそに意味がある。
これこそが社会を変える原動力になっていくんだ。

そこを理解していただきたいと思います。


う~~ん、この方、どうも喩えるものがずれていますね。

『電子書籍の衝撃』という本を書いているらしいですが、読んでいませんが、こういう展開なのでしょうか?

電子書籍化することで、紙の時代よりも広く流通する・・・これが決定的なイノベーションを起こすと論じていますが、どうでしょう?

ルネサンスや宗教革命の時は、そうだったでしょう。

庶民は、文字情報の荒野のような中にいました。

文字を音声化する媒体としての神父さんが出す情報が荒野の中の1本の大樹のようにあったわけです。

しかし、今の時代は違う。

情報が不足しているのではなく、情報が氾濫している時代なのです。

情報の木はどんどん増え、森となり、それはどんどん深くなって行っているのです。

書籍を出版するにしても、今や自主出版が容易に出来るように、誰でも簡単に本を出せます。

このブログもそうですが、今や文字情報は、個人レベルで誰でも気軽にやろうと思えば発信できるのです。

その結果、何が起こったのか?

情報の森に隠されて、本当にほしい情報を探す方が難しくなったのです。

まさに、木を隠すならば森の中・・・というやつです。

今は、情報が無いのではなく、情報が氾濫して、逆に情報を得られなくなっているのです。

電子書籍が発明された今は、ルネサンスや宗教改革の時とは、これが決定的に違う。

インターネットでは何が鍵を握っているのか?

そう、検索です。

如何に要らない情報を捨て、欲しい情報に直結してたどり着けるようにするか、これを実現するサービスが求められているのです。

電子書籍は、この答えになっていません。

個人差はありますが、人が読める読書量には限界があります。

既にこの限界は超えているのです。

では、電子書籍で何が変わるのか?

出版の流通が変わるでしょう・・・まあ、端的に言えば、紙媒体の流通業界が相当縮小するということです。

出版社のリストラも激しいようですが、恐らく新聞宅配という配布形態が維持できなくなるのではないか、そう思います。

これまでも押し紙問題などの影の部分があったようですが、そもそも新聞配達というのは、ユニバーサルサービスに近い需要があることで初めて成立します。

もし20%ぐらいの世帯しか新聞を紙媒体で必要としなくなったら、スケールメリットが薄れて、かなりの価格値上げをするしか出来なくなります。

ちなみに、私が田舎に移住して新聞を取っていた時、新聞配達はしてくれなくって、郵便で郵送という形でした。

郵便配達はユニバーサルサービスですからね。

でも、郵便ですから、新聞が届くの翌日、もしくは翌々日で、郵便代金が別途上乗せされます。

つまり、そういうことなのです。

新聞配達の形態は、それなりの大量配布を前提としてはじめて成立するのです。

電子書籍、電子新聞・・・これらの普及は、流通システムに革命を引き起こします。

既存の流通システムが維持できなくなり、ネットを中心により効率化されたシステムに移行していくことでしょう。

情報量は、今でも氾濫しているくらいなので、むしろ淘汰されて行く方向にあるのではないでしょうか?

質より量の時代から、量から質の時代へ

情報を捨て去る技術・・・すなわち、検索技術が鍵なのです。

佐々木さんは、根本的な背景を読み間違えている・・・そう思えてなりません。



・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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