韓国経済って、中小企業に喩えると分かりやすい

2010.03.18 03:06|アジア経済(韓国、中国)
すみません、前回の続きと思いましたが、ダイヤモンド・オンラインのこの記事が気になったもので・・・

官民一体の海外ビジネス受注期待を怪しむ

先日ですが、韓国グループが中東のアブダビの原子力発電所を受注したということで、原子力業界に衝撃が走ったそうです。

これだけでなく、韓国経済の危機など吹っ飛び、今や絶好調感が漂っていますが、やっぱりすごいファイナンスリスクを抱えているようです。

これは別に韓国経済を取り上げたものではありませんが、以下を引用すると・・・

 受注競争にあって、ファイナンスの条件は極めて重要な役割を果たす。売り手が買い手に提供する延べ払いやシンジケート・ローンのアレンジなどのファイナンスの条件は、経済的には、プロジェクトの価格そのものだ。
 仮に、国とプロジェクトの信用度合いを合わせて、ドル建てならLibor(ロンドン市場の一流銀行間の金利)プラス2.5%の金利でなければ資金を借りられない相手に、Liborプラス0.5%で資金を貸すなら、大雑把に言ってこれは、プロジェクト代金をローン残高に対して一年当たり2%値引きしてやっているのと同じだ。大雑把な単利の計算で恐縮だが、仮に20年間で元本を均等返済するローンなら、代金をざっと2割引いてやっているのと同じだ。


住宅ローンなどを返済されている方は実感が沸くと思いますが、金利が1%違っただけで、30年ローンなどの場合、その返済額はすごく変わるのです。

確かに、この記事で言われているように、金利を優遇して受注を獲得すると、実質的な大幅な値引きが行われているということになるのです。

まあ、ここら辺までは、価格競争入札をしているのですから、値引き合戦になるのは当然ですので、何てことは無いのですが、問題なのは、これが将来のツケとなってしまうということです。

 ここでのプラス2.5%は主にリスクの負担料だが、国民から見ると困ったことに、融資先の相手がデフォルトを起こさない限り、その負担が目に見えない。受注段階では「政府が協力して、官民一体となったアプローチが受注につながった」という麗しいニュースが流れるだけだ。しかし、融資を決めた段階で、経済的には損をしている。

そう、見えずらい形で損失を出しているということなのです。

ちょっと複雑な説明になってしまうかな・・・

ビル建設を受注するとして、受注したい企業は、その発注元に対して、ライバル社と殆ど変わらない受注金額ですけれど、自分たちに落札させてくれたら、自国の政府が安い金利で資金を融資してくれます、という付帯条件をつけるとします。

さて、どうなるでしょう?

発注元は、安くなった金利分だけ建設コストを下げられます。上の記事の例を使えば、2割ぐらいの値引き効果があるとします。・・・当然、安い方を選択します。

ここでミソなのは、受注金額そのものは変わらないということです。

値引きの負担は資金を融資した政府が負っているので、企業は、ライバル社を蹴落として相応の金額で受注できるので、万々歳となります。

もちろん、発注元は、安くビルが建つので、万々歳です。

政府としては、自国の企業が発展することで、面目が保たれます。

、です。

政府には、負の遺産が蓄積されて行くのです。

韓国を例に取ると、まさに外資依存体質なので、外資の流入を促進するため、他国に比して高金利に設定されています。

高金利で外国から資金調達し、低金利で外国に融資する・・・こういう構図が浮かび上がってくるのです。

しかも、輸出産業保護のため、自国通貨を安くする方向に働きかけているのです。

中東のアブダビは、世界屈指のオイルマネーを抱えて、世界中に投資をしているわけですが、なんと有利な運用をしていることでしょう。

自国に何かインフラ設備を作ると国際競争入札をし、その資金を安く他国から借入、自国のオイルマネーは高い運用先に振り向ける・・・

どちらが上手(うわて)なのでしょう?

消費をしながら資金を蓄える者・・・生産をしながら負債を増やしていく者・・・・さて?

まあそれはともかく、こうした負の遺産は、とても分かりづらい。

低利融資とはいえ、ちゃんと貸し付けているわけですから、これは、政府のバランスシート上では、ちゃんと資産として計上されます。

もちろん、この貸付をする資金は外資から調達しているので、負債として計上されます。

これでバランスシート上の額が大きくなっても、うわべ上は全く問題の無い決算書が出来上がります。

しかし、運用という側面からすると、資産は低利融資なのであまり増えず、負債は高金利なので肥大化していく・・・それが金利の差分だけ、徐々に広がって行くのです。

さて、これまでにも何度も書きましたが、もし一旦この歯車が狂い、外資からの負債が貸し剥がしのようなことが起こると、どうなるでしょう?

そう、一気に資金繰りが行き詰まります。

これは、中小企業によく起こることですね。

景気が良い時は、銀行から借りてくれないかと頼み込まれ、景気が悪くなると、打って変わって返せのオンパレードになる・・・

・・・・

・・・

・・



なるほど、韓国経済って、中小企業に喩えると分かり易くなるのかもしれませんね。

バブル景気などで受注が増えると、突然羽振りがよくなり、それが逆転すると、黒字倒産にさえなりかねない・・・

今、中国を筆頭に、まさに官製バブルで世界経済が支えられています。

これが弾けた時、欧米の金融機関が貸し剥がしに転じた時・・・この負の遺産が一気に顕在化することでしょう。

・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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