言語力が衰えている・・・

2010.01.31 00:10|社会情勢
本日、こんな番組がNHKでやっていました。

追跡!AtoZ

“言語力”を磨け!▽オシム激白・日本人よもっと自己主張せよ!▽企業や教育現場も苦悩

解説
追跡!AtoZ◇日本人の言語力低下が進みつつある現状を探り、言語力向上には何が必要なのかを探る。昨年、学生を中心に全国1万人が参加して「言語力検定」が行われた。言語力とは物事を論理的に考え、それを書いたり話したりする力を指す。言語力検定が始まった背景には、教育現場や企業で言語力低下が進んでいることがある。原因として考えられているのは、メールの普及などで社会全体の会話量が減り論理的に話す訓練が不足していること、センター試験の影響で書くことや話すことが教育現場で軽視されてきたことなどが挙げられている。言語力向上に取り組む学校や企業に密着。国を挙げて言語力教育に取り組むドイツの事例や、世界の壁を突破するため言語力研修に力を入れる日本のサッカー界も取材する。


「言語力とは物事を論理的に考え、それを書いたり話したりする力を指す」とありますが、特に目新しいことではありません。

確かに、世代が下がるほど、これが衰えているのではないか、と私も感じています。

このブログでは、まあ、気ままにその日に思いついたことを書き殴っているのですが、以前も少し書きましたが、短時間で考えをまとめる訓練をしているようなところがあり、私自身も、ここら辺の能力が足りないとよくよく反省の日々であったりします。

ちなみに、ここのところ、人前で話す機会を与えてもらえることが度々あるのですが、決められた時間で、決められたテーマで、不特定多数の人に自分の考えを伝えるというのは、相手に教えるというよりも、自分自身にとって勉強になります。

ですので、こういう依頼は、可能な限り引き受けることにしています。

そう言えば、今日の愛媛新聞の「伊予弁」という小欄にも文章を少し書いています。

これも、月一回ペースで半年間やって欲しいと突然頼まれたのですが、二つ返事で引き受けました。

相手の考えを理解し、自分の考えを相手に伝える・・・これは、意識的に訓練しないそうそう身に付きません。

まあ、それはともかく、番組を見ていて、どうも論点がずれているような気がしてならなかった。

日本人の言語力の低下の背景に、「あうんの呼吸」という日本人気質があるのではないか、とされていましたが、これは、恐らく全くの濡れ衣でしょう。

「あうんの呼吸」というのは、言語力の頂点とも言えるレベルで可能な技です。

なぜなら、これは、お互いの考えをかなり共有していないとできないことだからです。

番組では、自分の考えをしっかり論理建てて主張すること、我を出すことが重要とされていましたが、これは、まだまだお互いをよく知らず未成熟な関係の時に必要なことです。

あうんの呼吸で共同作業ができるということは、相手がどう考え、どう動くかを予測し、それに応じて自分も動く・・・という相互理解、これが信頼関係というやつですが、これがないと無理です。

日本人というのは、この言語力というのが極めて高い、というより、高かったのです。

江戸時代の日本人の識字率は、世界でも類稀な高さであったと言われています。

江戸時代の民間の教育と学問

民間任せの庶民教育とありますが、今の行政主導の学偏重教育とは、全く逆ですね。

寺小屋という制度は極めて優れていると思うのですが、「読み書きソロバンができて当たり前」ということに象徴されています。

ここで言う「読み書き」とは、まさに「言語力」のことでしょう。

人の考えを読み解き、自分の考えを書き記す・・・「言語力」と新しい言葉で言われていますが、日本人が最も重視した教育の基本だったのです。

ちなみに、もう一つのソロバンですが、これは、計算のことではなく、金勘定のことです。

時代劇などを見ると、よく番頭さんというのが出てきますが、ソロバン片手に商品在庫をチェックし、それを記帳していく・・・そう、会計力が必要だとされているのです。

これらの能力がどんな場面で活かされるのでしょう?

経営です。

経営力というのは、営業力と会計力と言っても過言ではないくらいだと思っています。

営業力とは、仕事を作る力です。

物を作っても売れなければ意味が無い・・・売る力が経営の根幹です。

いやいや、高い技術力こそが力の源泉だと反論されそうですが、高い技術があっても、売れない商品など幾らでもあります。

高い技術というのは、売るために、買い手のニーズを見極め、それを実現する技術を確立する努力をする・・・この積み重ねです。

コンサル用語で、プロダクトアウトとマーケットインというのがありますが、プロダクトアウトではなくマーケットインの立場で経営しなければ、殆どの場合、失敗してしまいます。

そして、会計力ですが、これは、このブログを今まで読んでくださった方でしたら、もう言うまでも無いでしょう。

会計がしっかり出来ていなければ、ヒト、モノ、カネの流れが分からず、何処に何をどう投資すればよいのか、全く分からず、濃霧の中を手探りで進むようなことになってしまいます。

・・・・・・

江戸時代の日本は、優れた商人を多数輩出していたのですが、これは、今で言うところのベンチャー企業がたくさん出来ていたということです。

江戸時代のリサイクルがエコだと話題になっていますが、面白いのは、とても沢山の行商人がいたことです。

江戸の行商人

これは、まさにベンチャー企業でしょう。

生活の中に、市場を見つけて、ビジネスとして確立していく・・・・まさに、起業家精神のなせる業です。

よく、日本にはベンチャー企業が育たないと言われますが、これは、日本人のDNA的な気質ではなく、最近の傾向です。

江戸時代は起業家精神が活発であり、その後、日本が開国して明治時代になっても、この伝統が受け継がれ、極めて優れた起業家を多数輩出しました。

起業家精神がなくなったのは、あくまでも最近の傾向なのです。

これは、まさに教育が劣化したことが原因でしょう。

今の学校では、詰め込み型の知識は教えても、「読み書きソロバン」は教えません。

文字の羅列は教えても、それを読み解くことは殆ど教えません。

知識は丸暗記させても、それを書き表すことは殆ど教えません。

数字の公式は教えても、それは会計には殆ど役に立ちません。

こういう能力は、実践をかなり組み込まないと、知識だけでは空虚になってしまいます。

自分が生きていくためには商品を売らなければならないという状況の中で、お客様のニーズを理解しようとし、自分の商品を必死にアピールし、そして、自分の仕事が本当に利益を出しているのかを確かめ・・・こういう実践の場でしか身に付かない感覚です。

先ず汗を出せ。汗の中から知恵を出せ、
それが出来ない者は去れ。
生きた知恵は、汗の中から出るもんや


これ、かの経営の神様の松下幸之助氏の言葉ですが、本当に身に染みます。

今の教育現場は、決定的にこれが欠けている。

私の場合、これが欠けていることが分かったのが30歳に差し掛かろうとした時でした。

自分に欠けている事が分かったので、もう一度自分を鍛えなおすため、四国に移住し、自分で事業を起こすことにしました。

それが自然養鶏です。

ちなみに、自分自身が気づいたのが30歳目前だったのですが、今、我が家の雑食系3歳児ユウクンには、「読み書きソロバン」を身に付けさせることだけを気にかけています。

今の学校教育の負の側面を嫌というほど身に染みて分かっていますし、こうした教え込む教育は、小学校に行きだしたら、否が応にもやらされるので、今が集中して気にかけてあげる時だと思っています。

自然養鶏の最も気に入っている所は、子供と一緒に仕事が出来ること、それが経営そのものだという所なのです、実は・・・

鶏を育て、卵を産んでもらい、それを商品化して、自分で価格を設定して、自分の手で販売する・・・・とっても小さいけれど、いや、とっても小さいからこそ、子供に体験させるには、最適なのです。

自分の子供にさせながら出来る仕事なんて、今の日本の社会には殆どありませんから・・・

・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



ブログランキングに参加しています。

気に入っていただけましたら、1日1回でいいので、ポチッとクリックお願いします。 

人気ブログランキング ← ここをクリックすると、10ポイントが加算され、このブログの人気ランキングがあがります。
   15位くらいに・・・応援よろしくお願いします。
リキとコテツ
 もしよろしけば、こちらも是非よろしくお願いします。

  FC2ブログランキング 
  ↑ も、50位くらいです。 応援よろしくお願いします。

関連記事

Comment

非公開コメント

| 2019.11 |
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
お 仕 事

最 近 の 徒 然

ブログ内検索

カ テ ゴ リ ー

カ レ ン ダ ー

プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2019年11月 | 12月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


リンク集

奥の家の絵日記
リンクフリーです。

石ころアートミュージアム

ツイッター

okunoyaをフォローしましょう


リンク

家 主 像

奥の家♂

家主:奥の家♂
1999年7月5日に四国に上陸しました。
巷では、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王だの、終末がどうのこうの・・・と話題になっていた、あの月です。
そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

ランキング参加中!!

応援のお願いします!
人気ブログランキングへ 
こちらも是非、ポチッと!


もう一つおまけに!!

FC2ブログランキング


blogram投票ボタン


 


アクセスカウンター

滞在中:

R S S

RSS新着情報


Subscribe with livedoor Reader

時 計

QRコード

QR

最新の画像


P-Clip β版

タグクラウド

ページトップへ