日航の姿に、日本政府の未来を見る・・・

2010.01.13 02:23|社会情勢
法的整理が決定した日航は、年金支給の減額に同意してもらうためOBを必死で説得し、なんとか3分の2の同意を確保したようです。

日航の年金減額、退職者も同意 ぎりぎり67%の賛成

 経営再建中の日本航空は12日、同日に同意期限を迎えた企業年金の減額案に対し、退職者8936人のうち67・0%にあたる5991人が同意し、減額に必要な3分の2以上の賛成をわずかに上回った、と発表した。
 日航の支援を検討している企業再生支援機構は、減額案が否決されれば日航の企業年金基金を解散する方針だった。減額案が成立する見通しになったことで、現行の減額案がそのまま認められるのは確実だ。
 ただ22日までは賛否の変更が可能で流動的な面も残ることから、日航は年金減額の実施を確実にするため同意の獲得の努力を続けるとしている。
 年金減額には現役社員、退職者それぞれの3分の2以上の賛同が必要で、現役社員は1万5742人のうち91・7%が同意した。
 日航の減額案は、退職者分の30%強、現役社員分の約53%をそれぞれ削減する。基金解散の場合は日航の試算では約60%もの削減になる。


日航の今の状況を作り出した責任は、OBにもあるのだから当然という意見が大勢を占めると思いますが、厳しい選択を迫られたのは事実です。

しかし、破綻するというのは、こういうことなのです。

法的整理の日航再建 支援機構と銀行団に深い溝

引用すると・・・

支援機構は株主責任を厳格に問うため、上場廃止(100%減資)にする案を主張し続けた。法的整理となれば、債権放棄はもちろん、メガバンクが保有する優先株も普通株とともに「紙くず」になり、日航に投融資している銀行団の負担は一層重くなる。

・・・・・

さて、この日航の姿は、対岸の火事ではありません。

今、日本政府が主導で日航の再建策を講じていますが、当の日本政府そのものが同じような病に冒されているのですから・・・

日本政府の国債発行残高は、もはや返済不能なレベルに達しています。

この国債ですが、借金なので、当然貸し手がいるわけで、その95%ぐらいが日本国内の資本(郵貯などの預貯金が主)によって賄われているのです。

国債依存症推進派の人たちは、日本人から借りているので、全然問題ない・・・日本政府が国債を発行すればするほど、日本人の家計の資産が増えて行くだけなので大丈夫と論じています。

・・・・呆れてものが言えません。

国債が資産としての価値があるのは、それが返済されることが前提となっています。

もし国債が不良債権化すれば、一気に損失となってしまいます。

ここで言う資産とは、将来の約束だけなので、もし日本政府の財政運営が破綻すれば、何の保証も無くなってしまうのです。

日航のOBは、在職中に企業年金に加入し積み立てることで、将来の年金支給の権利という資産を購入しました。

今回、この資産が不良債権化してしまったわけです。

日航の経営は破綻し、約束は反故にされてしまったのです。

日本政府の財政運営が破綻すれば、国債という借金の貸し手に対して、債権放棄が求められるでしょう。

貸し手責任が問われる・・・日本の預貯金の大半が60歳以上の高齢者が保有しているのですから、まさに日本国のOBに対して、資産の減額を要求する説得が始まることでしょう。

もちろん、現役世代に対しても、過酷な要求が突きつけられることになります。

日本政府保証の下で発行される日銀券という紙幣もまた、紙切れ同然になってしまうでしょう。

紙幣を増刷すればよいだけとも言ってのけていますが、こんなことをすれば逆効果です。

日航の株式の価値が下がったので、下がった分だけ株式を新規に発行すればよいということにはならないでしょう。

こういう例の方が分かり易いかもしれません。

枝川二郎の「マネーの虎」日本人ばかりが国債を買っている危うさ

紙幣の増刷で借金を返済しようとすれば、紙幣という信用証の価値の根幹である信用が益々無くなり、本当に単なる紙切れになってしまいます。

紙幣という単なる紙切れの価値は、政府の信用力に比例しています。

紙幣という紙切れをどんどん増やしても、それ以上に信用力が無くなってしまうのならば、逆効果以外の何者でもありません。

日航で今されようとしているのは何か?

負債を減らし、減資をし、その上で新規融資をすることで、事業運営の信用力を高めようとしているのです。

日航の取引先に対して、ちゃんと支払いがされますよ、という状況を作り上げようとしているのです。

株式や社債の乱発ではないのです。

まあ、それはともかく、こういうリセットがこのまま行けば起こるのです。

日航の行っている事業そのものは、必要とされているので、無くなる事はありません。

日航の名は無くなるかもしれませんが、事業としては再建されるでしょう。

日本政府もまた、その事業そのものは、日本国民がいる限り必要とされるので、無くなる事はありません。

組織のリストラがされ、借金がリセットされ、日本政府の運営そのものは必ず再建され、存続されます。

まだ、現段階では、韓国のような外国からの借金ではないので、国内でのリセットのレベルで済む段階ですが、それでも、大きな痛手を伴います。

日航の債権が政府主導でできるように、まだ日本国民主導で再建策が講じられるレベルなのです。

それでもやはり、とてもとても大きな代償を払うことになるのです。

                    ・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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