増税は景気対策に不可欠みたいですね・・

2009.12.26 21:27|社会情勢
さて、前々回の続きです。

これまで、景気対策として増税は最悪の対策なのか?、このことについて考えてみました。

よくよく考えてみると、実を言うと、過剰生産による過当競争で市場価格の下落が進行し、それを事業者の方が制御できないようなデフレスパイラルの状況下では、消費税率の段階的な引き上げと社会福祉給付金での還元をセットに行うことが効果的な対策と思えてきました。

でも、これ、今の日本人には、かなり違和感のある結論だと思います。

増税が景気対策????・・・・減税でしょ??という感じですね。

そこで、もちっと、視点を変えて捉えてみたいと思います。

今まで、大企業が儲かれば、そこから仕事を請け負っている中小企業も儲かり、そこで働いている人たちの給料も上がるので景気がよくなる・・・それに対して、政府は税金として利益を奪っていくので所得を減らし景気を悪化させる・・・こんな構図が常識的に成り立っていました。

ですので、景気が悪化すると、企業活動を助け、減税をすることが政府の役割だと、さも当然のこととのように論じられていました。

企業活動を助けるとは、資金繰りの悪化を避けるための金融機関への支援、設備投資などへの助成金などなど・・・事業を再び成長基調へと向けさせるための行動です。

企業が成長軌道に乗れば、給与も増え、税収も増え、まさに万々歳ということです。

でも、市場はいずれ成長から成熟期へと移行しますし、無限に拡大をすることはありません。

そこで、デフレスパイラルに陥るわけですが、ここからさらに企業を成長させようとするとどうせざるを得ないのか?・・・それは、市場そのものを拡大させるしかないのです。

つまり、海外進出です。

今、躍起になって中国などの新興国に企業が群がっているのは、こういうことです。

しかし、ここで問題が起こります。

中東産油国などの資源大国は別として、輸出するにしても、それと交換する対価となる商品を相手が持ち合わせていなければどうにもならないからです。

とすると、その相手国にも働いてもらわざるを得ない、つまり、現地生産化です。

輸出をするということは、同時に輸入もしなければならないのです。

この結果、市場はグローバル化をし、世界各国の企業は、国家の制御から逃れ、世界基準の中で、独自に活動する自由を得るようになったのです。

前置きが長くなりましたね。

話は少し変わりますが、企業と労働者の関係とは、どういうものでしょうか?

簡単に言うと、企業は、労働者から労働力を買い、その代価として賃金(お金)を払う・・・そう、売り手と買い手の関係なのです。

企業は、自分の企業活動に必要な人材を出来るだけ安く欲し、労働者の方は、自分の能力という商品価値を高めて、出来るだけ高く売ろうとする・・・こういう流れになります。

ここで、企業が国境という枠に囚われずに世界中で活動できるようになったとしたら、欲しい人材を国家に囚われずに世界中から選ぼうとすることになるのは、当然でしょう。

つまり、市場のグローバル化というのは、企業だけでなく、人材という商品もまたグローバル化されるということなのです。

これは、これまでの閉鎖市場とは全く違う競争を労働者が晒されることを意味します。

同じ内容の仕事をより安い価格(給料)で売ってくれる労働者がいるのならば、企業と労働者で雇用契約が成立するのは当然です。

今、最終消費者がより安い商品を選択するのと同じ原理です。

もし企業と労働者の需給のバランスが労働者の供給過多になったら、当然のごとく賃金はどんどん低下するデフレに突入します。

グローバル社会化というのは、労働者が自分の商品価値に対して、価格決定権を失う危険を増大させる時代の到来なのです。

ゆえに、人件費が高い日本から中国や東南アジアなどの安い人件費の国へと生産現場がどんどん移管して行ったのです。

ヨーロッパならば、東欧ですね。

まだまだ前置きが続いていました(笑)。

本題に入りますが、ここまでの過程で気付かれた方もいるかもしれませんが、現在の日本で問題なのは、企業の競争力ではあまりないのです、実は!!

そうではなく、むしろ、人材としての日本人の商品価値に価格競争力がないことなのです。

もし日本人が中国人並みの給与で働くとしたら、日本の企業は、ほぼすべて国内回帰することでしょう。

日本も中国も資源を購入する価格に差はなく、企業活動における経費の差は、殆ど人件費です。

むしろ、輸送費がかからない分、もし同じ給与でよいならば、商品価値は、間違いなく日本人の方があるのです。

ところが、現実には、人件費の差は、やもするも数十倍の差にもなってしまっているのです。

これでは、いくらなんでも競争になりません。

そこで、日本から雇用が中国などへ流出し、そこで生産された製品が大量に輸入されるようになり、物価を下げ、デフレスパイラルを加速させていったのです。

・・・・・

さて、ここで何かおかしいことに気付きませんか?

・・・・・

・・・・

・・・

・・



日本の人件費が高いのは???中国の人件費が安いのは???

そう、実を言うと、物価の違いによります。

日本人が生活すのに必要とするお金が高いので、それを可能とする給与以下では自分の労働力を企業に売れないのです。

これは、実にアンフェアな競争に日本の労働者は晒されていることになります。

企業は世界を自由に移動できるけど、労働者はそういうわけには行きません。

国籍を替える移民は、非常に制約がありますし、リスクが伴います。

企業はグローバル化できるけど、労働者のグローバル化は極めて難しいのです。

こうした制約の中で、グローバル化した企業は、世界中から人材を雇い入れる自由を得、企業の超買い手市場が形成されたのです。

労働者は買い叩かれ、その逆に、買い叩く方の立場の人間は、猛烈な所得を得るようになったのです。

この典型例が米国ですね。

おっと、脱線、脱線・・・

企業はグローバルに活動し、労働者は国境に制約され・・・この状況下では、物価の高い国に住む労働者は、アンフェアな競争にさらされます。

給与=売上で生活費=経費と置き換えてみると、国境によって分断されているので、経費を削減することは妨げれているにもかかわらず、売上の部分では、経費の安い国に住むライバルと同じように争わなければならないからです。

このアンフェアを解消するには、どうすればよいのか?

それは、通貨価値を是正することです。

日本と中国の関係であれば、円安元高になり、労働者の価格競争力が均衡されるようにバランスを取ることです。

でも、これは難しい。

このアンフェアな状態が続けば、いずれ中国の所得水準が上がり、元高に向かうことになるでしょうが、それでもタイムラグがあります。

通貨の均衡が取れるまで、ずっとアンフェアな状況下で日本人は自分の労働力を売る商売をしなければならないのです。

これは、政府(官)が放置してよい問題ではありません。

官の役割は民の補完であり、市場が混沌としてしまった時は、そこに秩序をもたらすのが役目なのですから・・・

では、どうすればよいのか?

為替介入による通貨操作という手もありますが、これは泥仕合になる可能性が高い。

為替介入合戦になり、かえって市場が混乱する可能性が高い。

とすると、打つ手はひとつです。

労働者の商品価格をライバル並みに下げること・・すなわち、企業が労働者に支払う給与負担を減らしても大丈夫なような支援制度を設けることです。

企業は、人件費の負担が安くなれば、労働者の質、輸送費などの諸条件とも照らし合わせて、日本人を雇った方が得だと判断できれば、おのずと生産現場を日本に回帰させて来ます。

しかし、このままでは、日本の労働者の収支が赤字になってしまいます。

そこで、消費税率の段階的な引き上げと社会福祉給付金での還元をセットに行う税制改革です。

消費税というのは、既に述べましたが、企業の財務に影響を与えません。企業は税金を預かっているだけで、負担をしているのは、消費者だからです。

これだけだとますます労働者の経費(生活費)が増え、赤字が増しますが、この税金を再配分すれば、売上(所得)がそれだけ増えるので、トータルの純利益は変わりません。

では、何が変わるのか?

日本人の労働力の価格競争力が増すということです。

企業からすれば、自分たちが支払う賃金(価格)が安くなり、労働者は、所得補填(社会福祉給付金)をしてもらうことで、安い価格で企業に自分の労働力を売り込むことが出来ます。

企業は、法人税(企業の所得税)は財務に影響するので嫌がりますが、消費税は財務に影響しないので、拠点を置く上での障害にはなりません。

北欧諸国が良い例です。

日本製であろうと中国製であろうと、一律に価格に上乗せされるので、日本市場で働いたり企業活動をしたりする限り、どこの国の企業でもどこの国の人でも、同じように上乗せされるのです。

つまり、消費税率の段階的な引き上げと社会福祉給付金での還元をセットに行うことで、通貨価値のギャップを調整することができるのです。

長いな~~この記事は・・・う~~ん、内容が難しいですからね。

というわけで、いったん区切って、また次回に・・・

                    ・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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