ドルの基軸通貨の地位は危ういのか?

2009.07.27 03:17|社会情勢
ところで、ここのところ、中国の存在感が増していること、米国経済に暗雲が漂っていることから、ドルから中国の人民元に基軸通貨の地位が移行するのではないか、あるいは、多極化するのではないのか、という意見が勢いを増していますね。

でも、恐らくドルの基軸通貨の地位は、当分揺らがないと思います。

確かに、米国債を刷りまくっていますので、明らかな供給過剰が起きてくると思いますが、それでもやっぱりドルの地位は、少なくともここ20年くらいは揺るがないと思います。

先日、NHKの「マネー資本主義」の最終回を見ていて、コメンテーターの1人がこんなことを言っていましたね。

米国には、ドルしか売るものが無い!」と・・・

これは、かなり極論ですが、それでもかなり的を射ているなあ、と感じました。

米国は、とても裾野が広い産業を持った国です。

第1産業の農業にしても、小麦、とうもろこし、大豆などの輸出シェアは、殆ど米国が独占しています。

第2次産業の製造業にしても、独占的な企業がまだまだかなりあり、米国企業の名がない分野の方が珍しい。

第3次産業のサービス産業については、相当な強みを持っています。

だから、米国の通貨ドルが基軸通貨であり続けられる・・・ということではありません。

米国ほど、自立的な経済運営のポテンシャルを有している国は、他には無いと思いますが、その中で、最強の商品がドルなのです。

世界経済の流通を媒介する基軸通貨としての地位を有した金融商品・・・それがドルなのです。

どうしてドルにこれほどの商品価値があるのか?

それは、米国が世界最強の軍事力を有しているからです。

その規模、予算、装備などだけでなく、米国軍は、世界各地に駐留軍を展開していますし、全世界を網羅した軍事組織を有しています。

イラク攻撃に見られるように、自ら戦争を仕掛けても、それを止める術が他国に無い国なのです。

この強大な軍事力こそ、ドルの商品価値が他国の通貨と決定的に違うところなのです。

そもそも、商取引を支えているのは、信用です。

その信用を保証するのは、当事者同士の信頼関係なのですが、もし契約を不履行された場合、どうなります?

個人、法人レベルならば、裁判などに訴えて、法的な裁きを求めますよね。

でも、財産の没収、刑事罰などなど・・・こうした刑の執行力が無ければ、法的裁きなど意味を成しません。

相手に居直られてしまったら、それでお仕舞いになってしまいます。

また、もし勝手に制裁を加えたら、それこそ私闘になってしまい、商取引が完全に崩壊してしまい、経済が破綻します。

つまり、商取引を媒介する通貨には、その信用を保証する強制力が無いと・・その信用度が著しく低下するのです。

これは、国際レベルでも一緒で、貿易上のトラブルを回避するためには、その商取引を保証してくれる軍事力が必要不可欠なのです。

この軍事力を有しているが米国であり、だからこそ、ドルが基軸通貨足りえるのです。

また逆に、米国が他国を圧倒する軍事費を拠出し続けているのもまた、単に軍需産業の保護というだけでなく、ドルの商品価値を高め、経済的な利益をもたらしてくれるからに他ありません。

穀物メジャー、石油メジャーなどなど、世界を網羅する商取引を支配できるのも、軍事費の効果なのです。

日本が建設関係の公共事業に力を入れている、というか、軍事関係に対しては制約があるので、これしかないのですが・・・・・こうした日本とは対照的に、米国の場合は、軍事費への支出が公共事業足りえるのです。

と考えると、今後20年以内に、米国から覇権を奪うような軍事大国が現れるというのは、殆ど想定できません。

確かに、中国の軍事費はうなぎ登りですが、米国の軍需産業が蓄積しているノウハウと技術レベルを20年ぐらいで追い越せるとは、とても思えません。

では、欧州は?

では、中東は?

では、日本は?

では、ロシアは?

いやいや、国連が力を付けて、世界の警察力が1国から国際組織に移行するのでは?

・・・・・

・・・

・・



無理だと思います。

というわけで、ドルの基軸通貨は、まだまだ続くと思われるのです。

                    ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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Comment

No title

まあ戦争は公共事業のようなものですからね

間違っていましたら、消去願います。

四万十から、ガッツリ書いていますねー!?

戦争を仕掛けていくと経済が立て直している、
株価が上がる、というデータがアメリカにはあります。相関関係は定かではないですが、そう勘繰りたくなる事実ですね。

日本は、完全非武装永世中立国を宣言すべきです。

p/s
アンディー!?
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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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