観光は地域の光を観、移住は地域の影も見る。

2007.09.25 00:02|僕が山奥に移住した理由
今日、おかみの日記を見ていたら、四国遍路の話が取り上げられていました。

正規の遍路道とは別に、ハンセン病を患った人や何らかの理由で村を追われた人たちが通る裏遍路道とも言うような「かったい道」があるという話がありました。

大分以前に、松本清張さんの『砂の器』を読んで、ハンセン病患者の人たちが沢山遍路に向かったというのは知っていたのですが、一般の遍路者とは別の道を通っていたのは知りませんでした。

かつて不治の病であったハンセン病患者の人たちは、きっと様々な思いを胸に秘めて遍路に向かったでしょうに、ここでも差別されるとは痛ましい限りです。

四国遍路が観光化されて久しいです。今では、多くのお遍路さんがバスツアーなどでお寺を回っています。最近では、歩き遍路をしている若者が増えましたが、観光バスでどっと押し寄せて一斉に帰ってゆく様を見ると、やはり観光名所なのだな、と感じさせられます。

観光は、読んで字のごとく「光を観る」ことだと言われます。その地域の光を観て、地域を知ることが観光です。

しかし、光があれば、必ず影があります。
「かったい道」も影の1つでしょう。少なくとも、そう扱われているでしょう。

観光は、影を見せてはくれません。いや、見せようとはしてくれません。魅力的な観光地になろうとすればするほど、光をより強くしようとし、その光で影を無くそうとします。

けれど、光だけを観ていては(むろん影だけ見ていてもそうですが)、その地域を知ることは出来ない筈です。

心理学をかじった者ならば一度は見たことがあるであろう「ルビンの杯」というものがあります。

ですね。

ルビンの杯

あなたは何に見えますか?

・・・・

・・・

・・



白地に注目すれば、そこには杯が見えます。
でも、黒地に注目すれば、向かい合った人間の横顔に見えます。

どちらが正しいのでしょう?
正解は、どちらも正しいし、どちらも正しくない、ということだと思います。

光だけ観て、それですべて分かった気になってしまったら、
影だけ見て、それですべて分かった気になってしまったら、

そこには相容れない対立、そして不毛な争いが起こるだけです。

光があれば影があるのが必然であり、影があれば光があるのが理です。

地域を知るとは、光を観、影を見、そして、その先にきっと見えて来るものなのでしょう。


私は、移住者です。かつては観光客でもありました。

観光に来た人は、観光”客”です、つまり、お客さんです。
お客さんには、おもてなしを以って迎えるのが礼儀だと思いますが、だからこそ、本当の普段の生活を見せることはありません。

それに対して、移住して来た人は、移住”者”です、つまり、お客さんではないのです。
移住者は、その地域で生活を共にするがゆえに、そこの影も見ることになります。(ただし、たとえ永住していようとも、光だけを観ていられるような人は、やはり観光客だと思いますが・・・)

移住者は、普段見慣れているがゆえに地元の人にはなかなか見えない光が観え、生活を共にすることでそこの影も見えます。

私が生まれ育った東京を離れ四国の山里に移住した理由の1つは、観光では決して知りえない何かを知りたかったからに他なりません。

まだまだその途上にあるわけですが、きっといつか何かが見えてくることでしょう。

真面目で全然面白くない話ですが、今日はそんなことを思い出してしまいました。


四万十川、今日の一枚。(画像をクリックすると大きくなります。)

四万十川の風景

場所は、高知県四万十市西土佐江川崎付近です。
四万十川の両岸をつなぐ編みの仕掛けが奥に見えます。
手前には、漁の成果が沢山入っているのでしょうか?

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家主:奥の家♂
1999年7月5日に四国に上陸しました。
巷では、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王だの、終末がどうのこうの・・・と話題になっていた、あの月です。
そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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