新生GMの未来は、イバラの道・・・・

2009.07.13 01:20|社会情勢
ところで、先日発足した新生GMですが、こんな記事を見つけました。

新生GM…消費者と車と文化に焦点

米ゼネラルモーターズ(GM)は10日、連邦破産法11条による整理・管理を経て、新体制で業務を開始したと発表した。「偉大な車をデザインし、生産し、販売する仕事に戻る」とフリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOは語る。

「“いつもと同じ仕事”はGMでは終わった」とヘンダーソン。新生GMは明快でシンプルなビジョンを掲げる。---世界最良の車をデザインし、生産し、販売する。省エネルギー技術もフルレインジに投入する。「我々の目標は、すべてのGM車がクラスベストになることだ」。

新生GMの株式は米政府財務省が60.8%、全米自動車労組(UAW)の退職者医療保険基金が17.5%、カナダ政府とオンタリオ州政府が計11.7%、旧GMが10%をそれぞれ保有する。破産法管理下から、当初予想されていたよりもかなりの短期間、40日での脱却となった。

★GMは消費者の求める良い車を作るビジネスに復帰する。
★新生GMは旧GMの最強の資産を引き継ぎ誕生する。
★4つのコアブランドをアメリカ最大最強のディーラー網が支援する。
★世界市場をベースにしたスリムな組織。より速い決定を可能にし、消費者の要求により的確にフォーカスする。
ソース:Response


・・・・・け、謙虚さ、というか、反省が全然無い!!(滝汗)

そもそも、米国政府と労組とカナダ政府が90%の株式を保有するという・・・・紛れも無い国営企業なので、それだけで、将来が暗澹としているのに・・・・

このブログでも何度も書きましたが、行政というのは、収益事業が大の苦手なのです。

そこに、労組が入ってしまっては、もう手足を縛られたも同然です。

国営企業が民営化して、競争力と収益性を向上させたという話はよく聞きますが、この逆を聞いたことはありません。

この3者は、間違いなく自国内の雇用と雇用条件の維持を最優先に掲げることになりますので、合理化などは、民間企業よりも何倍も困難なのです。

また、迅速な意思決定なども、到底無理です。

行政のお仕事に関わった人ならばよく分かると思いますが、万事が書類決済の上で遂行されるお役所仕事ですから、行政管轄下の外部団体など、本当に意思決定が遅くなりますし、また、現場の状況が分かっていない人がそれだけ多数意思決定に関わってくるので、最終的には、本当に無難で骨抜きの案にしかなりません。

オバマ大統領は口を出さないと宣言していますが、5兆円もの税金を投入して、経営には何も口を出さないなんて、どう考えても、議会や世論が許さないでしょう。

というか、税金を一企業に優先的に投入して、そんな無責任なことを言っていいんですか?

まあ、今回のGM救済の真の目的は、金融システムの維持にあったので、製造業としてのGMを重要視していないというだけなのかもしれません。

リーマンショックの時、米国の保険会社AIGが破綻の危機に陥り、米国政府はAIGの資産を担保とし、最大で850億ドルを融資することを決定し、事実上の国有化をしたわけです。

もしここで救済をしないで破綻させていたら、一気に金融システムが崩壊する恐れがあったが故の措置ですが・・・・GMの救済もこの延長に過ぎません。

GMの債務には、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が複雑にかけられており、その最大の引き受け手がAIGだったわけです。

つまり、GMの救済とは、AIGの救済を意味していたのです。

米AIG、CDSの損失拡大でエクイティ・バリューがゼロも=シティ

 [バンガロール 9日 ロイター] 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)は、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオに一層の損失が発生するリスクや、主要資産の低価格での処分により、エクイティ・バリューがゼロになる可能性がある。シティグループのアナリスト、ジョシュア・シャンカー氏がリサーチ・ノートで明らかにした。

 AIG株はこの1年間で価値を90%超失った。

 シャンカー氏によると、AIG傘下のAIGファイナンシャル・プロダクツ(AIGFP)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオが評価損を計上する恐れがあり、担保差し入れを求められた場合、AIGの流動性は再び圧力にさらされる可能性がある。

 同氏は「担保差し入れの要求により、格付け会社はAIGの信用格付けの引き下げを迫られる可能性がある。そうなれば、AIGが政府から大規模な資本注入を受ける前の2008年第3・四半期にみられたサイクルが再現するだろう」と指摘した。

 AIGは6月、2008年版年次報告を修正し、クレジット市場が引き続き悪化した場合、CDSポートフォリオが評価損を計上する恐れがあるとするリスク要因を書き加えた。

 問題となっているのは、AIGFPが保有するスーパーシニアCDS。今年3月31日時点のノーショナル・バリューは1926億ドルだった。

 同氏によると、米政府と考案した行動計画の実施にもかかわらず、AIGを取り巻く不透明感とリスクは依然として極めて現実的だ。


GMが事前調整型の破綻をすることが出来たのも、そもそもCDSを抱えるAIGが米国政府の管理下にあり、債務圧縮に応じなければ、たとえCDSをかけていても、それを機能させない・・・AIGの破綻という生殺与奪権を米国政府が持っていたからなのでしょう。

GMは、自動車会社というよりも、自動車を媒介にした金融会社だったので、だからこそ、そのほかの製造業の会社の破綻と意味合いが違ったのです。

ここまで来ると、米国政府がGMを国有化したことも理解できます。

日本でも銀行の国有化がされたことがあるように、金融機関の国有化は、経済危機の中では、よくあることで、健全化するための処方箋として特に珍しいことではありません。

・・・・・なんか前置きが長くなりましたが、GMのCEOが「我々の目標は、すべてのGM車がクラスベストになることだ」と本気で述べていたとすると、従来のGMと何が変わったのだろうと疑いたくなります。

そもそも、これは旧GMが目指していたことでしょう?

その結果、多ブランド化に走り、肥大化して行ったのでしょう?

むしろ、GMが得意とする車種に経営資源を集中して、他社を追いかけるのではなく、他社に真似の出来ないクルマ作りを目指します・・・となる方が自然だと思いますが??

以前に書きましたが、経営戦略を練るとき、良いところをより伸ばすか、悪いところを引き上げるか、両方を同時にやるか、このどれかしかありません。

後ろの二つの選択肢は、強者のみが採れる選択です。

経営破たんした弱者が採れる選択は、自分の良いところ(強み)をより伸ばすこと、これしかありません。

そう、GMのCEOは、まだ自分が強者だと思い込んでいるようですね。

★新生GMは旧GMの最強の資産を引き継ぎ誕生する。
★4つのコアブランドをアメリカ最大最強のディーラー網が支援する。

・・・・・・・本当に、反省しているんでしょうか?

していないみたいですね、本当に!!(呆)

GMは、シボレーやビュイックなどの4ブランドが優良と考えているようですが、これがそのまま優良であり続けられる可能性は、極めて低いのです。

おっと、長くなったので、続きはまた次回に・・・



                      ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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