韓国企業は、危機をチャンスに出来るのか?

2009.05.19 01:26|アジア経済(韓国、中国)
ところで、韓国経済ですが、世界各国の協調した財政出動のお陰で、小康状態を保っていますね。

これ、別に韓国だけが特別ではなく、日本の株価も上昇、円安にも振れていますし、原油などの資源価格も上昇しています。

オーストラリアなどの通貨もかなり戻しましたね。

最近特に分かり易いのは、世界各国の株や為替が連動した動きをしていることです。

以前は、韓国がかなり特異な動きをしていたのですが、最近はあまりそれが見えません。

これ、実体経済から乖離したマネーの供給による金余り現象、すなわち、バブルの症候でしょう!!

実体経済は、冷え込んだままなのですから・・・・

【社説】株式・不動産バブルを避ける景気回復戦略

 13、14の両日実施されたハイニックス半導体の有償増資公募には募集枠の5倍に当たる25兆8568億ウォン(約1兆9670億ウォン)の資金が殺到した。企業の株式公募としては過去最高だ。今月初めに錦湖タイヤ、大宇自動車販売が発行した新株引受権付社債にも数兆ウォンの資金が集中した。このほか、仁川市の青羅・松島地区のマンション分譲では最高285倍の競争倍率を記録した。

 株式市場にまとまった資金が流入し、首都圏の不動産景気が変化している。これを景気回復の兆しとする見方もある。しかし、雇用、民間消費など経済指標を見ると、まだ景気が回復したとは言えない状況だ。むしろ実体経済の回復が遅れ、市中に供給された資金が行き場を失い、株式や不動産に集まっていると考えるのが妥当だ。

 4月末現在で市中の短期流動性は800兆ウォン(約60兆円)を超えたと予想される。今年に入り、政府が景気浮揚策として供給した財政資金だけで110兆7000億ウォン(約8兆4000億円)に上る。現金とすぐに現金に換えられる要求払い預金を合計した通貨供給量(M1)は、前年同期に比べ14.3%も増加した。

 市中にこれだけの量の資金が供給されれば、物価が上昇し、景気が過熱して当たり前だ。現在の韓国経済はそうではない。資金の回転速度がスローだからだ。数百兆ウォンの待機性浮動資金が投資チャンスを狙って控えている状況だ。景気が回復の兆しを見せ、資金が本格的に回り始めれば、収拾不能な景気過熱とインフレを招く懸念がある。

 景気回復が不確実な状況で、直ちに市中の流動性を回収する金融引き締めを行うのは適当ではない。しかし、投機性の浮動資金が株式市場や不動産市場に殺到することは防がなければならない。そのためには政府が迅速な構造調整を通じ、企業の玉石を見分け、浮動資金が企業投資など実体経済の健全な成長を助ける方向に流れるように促す必要がある。

 今年下期には市中の流動性を減らす金融引き締めへの転換も検討すべきだ。韓国開発研究院(KDI)は「景気が本格的に回復するまでに政府が先制的に流動性の調整に乗り出す必要がある」と指摘した。通貨政策の効果には時差がある。景気回復が確実となった後で流動性の調整に着手すれば、韓国経済は株式市場や不動産市場が既に過熱し、インフレが制御不能な状況となっている可能性が高い。政府と韓国銀行は景気回復に備え、今から失敗のない出口を探る戦略を立てなければならない。


なんか、朝鮮日報にしてはまともなことが書かれていたので思わず紹介してしましたが、韓国もまた、実体経済が落ち込んでゆく中での縮小型貿易黒字のままですね。

4月の貿易黒字58億ドル、2カ月連続過去最高に

【ソウル18日聯合ニュース】韓国経済が輸出より輸入の減少率が高い「不況型黒字」状況に置かれるなか、貿易黒字が2カ月連続で過去最大を計上した。
 関税庁が18日に発表した4月の輸出入動向(確定値)によると、先月の貿易収支は57億8800万ドル(約5485億円)の黒字と集計された。1998年4月以来の最大を記録した3月(42億8600万ドル)に比べ約15億ドル多い。
 4月の輸出は304億1800万ドルで前年同月比19.6%減少、昨年11月以降6カ月連続のマイナス成長となった。輸入は246億3000万ドルで同35.6%急減、輸出の減少幅を上回った。同様に6カ月連続で減少している。輸出額と輸入額を合わせた4月の貿易量は550億ドルで、前月(518億ドル)に比べ6.2%増加した。
 地域別では、対米輸出が32億7500万ドルで前年同月比22.7%、輸入が22億7300万ドルで36.9%それぞれ減少し、10億200万ドルの黒字を計上した。欧州連合(EU)向けは輸出が43億2900万ドルで19.2%、輸入が25億4600万ドルで31.4%、それぞれ減少し、17億8300万ドルの黒字となった。
 中国向けは輸出が19.0%減の70億500万ドル、輸入が38.9%減の43億5900万ドルで26億4600万ドルの黒字。日本向けは輸出が31.8%減の17億100万ドル、輸入が28.3%減の41億6700万ドルで24億6600万ドルの赤字を計上した。対中東輸出は4.9%減の22億3100万ドル、輸入は51.4%減の40億300万ドルで17億7200万ドルの赤字。
 4月の貿易黒字規模は、同月初めに知識経済部が発表した速報値より2億2900万ドル少ない。

ソース:聨合ニュース


中東からの輸入の減少が50%以上減が目を引きますが、ウォン安要因で相殺される分があっても、原油価格の下落要因がありますので、実質はもっと少ない筈です。

でも、10%以上の減になるのでしょうか?

中東からは原油の輸入が殆どでしょうから、単純計算で、原油の消費が10%ぐらい落ち込んでいるということなのかな?

むしろ、為替変動値を考慮すると、対日貿易の数値の方が気になりますね。

輸出入共に、3割ぐらい減少しているわけですが、この間に、ドル高ウォン安が猛烈に進んだわけですから、実質的には、輸入は3割しか減らなかったのに、輸出は3割も減ったという体感になるんでしょうね。

ウォン安になっても、日本に限って言えば、それが韓国製品の競争力の向上に繋がらず、日本製品の競争力をそぐこともなかったということでしょうか?

ちょっと脱線しますが、日本の製造業の赤字は、構造改革費用をかなりつぎ込んだことで膨らんだという側面があります。

これは、以前にも紹介しましたが、こうした構造改革に資金を投ずることが出来るのは、内部留保金があるから・・・そして、円高による資産価値の向上によるところが大きいと思います。

円高ドル安になり、しかも売上が減少しているわけですが、こうした状況が長期化すると予測するならば、過剰設備の整理と合理化を目指すのは、自然な流れです。

こうした合理化には、当然かなりの資金が必要なわけですが、内部留保金があり、しかもそれが円で持っているならば、ドルが安くなっている今こそ、それを有利に使えるわけです。

円の独歩高だったのですから、まあ、何を買っても、どんな負債を返済しても、他国に対しては、相対的に安く出来るのですから、お得なはずです。

その結果、巨額の構造改革投資が前倒しで計上され、巨額の赤字もまた派生したわけです。

それに対して、ドルに対して自国通貨が下落した国、例えば、韓国のような国では、その逆の減少が起こるわけです。

ともかく、目先の利益を優先し、製品を輸出し、それが採算割れの値段であっても、とりあえず売り捌いてドルを確保・・・ウォン安になったら、ドルベースでは落ちてもウォンベースでは上がるから、それだけ痛みはありません。

というわけで、安値販売攻勢がかかったのです。

逆に、日本の製造業は、この安値攻勢に対抗すると、利益が一層減る、かと言って、対抗しないで価格維持をすれば、販売減で売上が減少してしまう・・・・このジレンマの中で、大赤字を出したわけです。

まあ、そんな中でも、部品・素材を日本企業に依存しているので、対日貿易赤字は増大したわけですけど・・・・

この先もし景気が早期に回復したら、日本の製造業の構造改革は、裏目に出ることでしょう。

でも、そうはなりません。

現在の製造業は、明らかに実需とかけ離れた過剰生産設備を抱えているのです。

これを吸収する需要の増加は、まずあり得ません。

そもそも、今回の世界バブルにしても、過剰生産設備による余剰生産を吸収するため、無理やり米国に買わせていた、という側面がありますからね。

???と思われた方もいるでしょう。

米国が買ったから過剰生産が起こったと思われていますが、恐らく逆です。

過剰生産が過剰消費を誘発したのです。

まあ、ここら辺はまたの機会に・・・・今回は時間切れ・・・

                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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