不況下の韓国経済、四つの怪現象を読み解いてみる・・

2009.04.24 22:46|アジア経済(韓国、中国)
本日は、お久しぶりの韓国経済です。

いや、久々に面白い記事があったもので・・・・タイトルの通りですが、朝鮮日報さんで、世界同時不況の中、韓国経済に四つの買い現象が起こっているとしています。

不況下の韓国経済、四つの怪現象(上)

1.経済成長率が低下しても失業者の増加は小幅

2.中小企業向け貸出金利が大企業向けより低い

3.政策金利低下しても高止まりする住宅ローン金利

4.江南地区のマンション価格上昇

 世界的な景気低迷の余波で、韓国も不況にあえいでいるが、過去の不況では見られなかった怪現象が出現している。
 経済危機にもかかわらず、失業が目立って増加してはおらず、中小企業向けと大企業向けの貸出金利が逆転した。また、韓国銀行が金利を引き下げても、住宅ローン金利は下がらず、不況なのに住宅価格は上昇している。経済学の教科書の理論では説明不能な現象だ。
 こうした怪現象は昨年9月のリーマン・ブラザーズ破たん以降、政府と韓国銀行が景気をてこ入れするため、前例がない数十兆ウォン(数兆円)もの資金供給を行い、政策金利を急速に引き下げたことで引き起こされた。
 ハ・ジュンギョン漢陽大教授は「政府が資金を供給し、景気後退を防ぎはしたが、一部でバブルを発生させ、後遺症が生じる可能性がある」と分析した。


この記事にあるとおり、以下の四つの現象は、ちょっと欧米諸国と違いますね。

1.経済成長率が低下しても失業者の増加は小幅

2.中小企業向け貸出金利が大企業向けより低い

3.政策金利低下しても高止まりする住宅ローン金利

4.江南地区のマンション価格上昇

もちろん、朝鮮日報さんの方でも、この現象の分析を載せているのですが、私奥の家♂的分析と比較してみたいと思います。


1.経済成長率が低下しても失業者の増加は小幅・・・・

朝鮮日報さんでは、こんな分析がされています。

◆失業ショックが少ない経済危機

 韓国銀行は今月初めに発表した2009年経済見通し(修正値)で、今年1-3月の経済成長率が前年同期比4.2%のマイナスとなったとの予測を示した。統計庁によると、1-3月期に失業者数は16万人増え、就業者数は13万人減少した。失業者は増えこそしたものの、1998年のアジア通貨危機直後に比べるとかなり良好な数値だ。
 98年1-3月期の経済成長率はマイナス5.8%で、今年よりも1.6%低かった。しかし、失業者の増加は今年の4倍の63万人に達した。就業者数の減少に至っては12倍の157万人だった。
 韓国の雇用事情は国際的に見ても良好だ。韓国の3月の失業率は4%で、米国(8.1%)、ユーロ圏(8.5%)に比べ低かった。
 金融研究院のパク・ジョンギュ先任研究委員は「高金利だった98年とは異なり、今回は低金利で内需が維持されているため、企業も雇用を保つことができる」と指摘した。


これ見ると、企業が低金利でお金を借りられるから、雇用は維持されているということですが、常識的に考えても、?????ですよね。

低金利でお金が借りられるから人を雇いますか?もしそうならば、ゼロ金利政策を採っていた日本にリストラなど起こらなかったでしょう。

雇用というのは、売上から費用(人件費)が計上されるもので、売上が減少している中で、雇用だけを維持したら赤字になってしまうのが当然で、それに対して、たとえ低利であろうと、借金で穴埋めをし続けたら、いずれ破産してしまいます。

じゃ、どうして失業率があまり上げっていないのか?

まず第一に、そもそも韓国の失業率の統計の取り方が怪しいのです。
韓国の雇用情勢は、度々紹介しましたが、リーマンショック以前からかなり悲惨な状況であり、もう就職そのものをあきらめてしまった人などが多数います。こういう人は、失業者としてカウントされませんし、全く実態にそぐわない統計の採り方をしているのです。

また、韓国の経済構造が部品・素材を輸入して、それを中国などで組み立て、欧米や新興国で売るというビジネススタイルが多いので、経済規模の割りに雇用が創出されていないというジレンマがあったのです。

もともと、今回の金融バブルによる好景気での雇用創出が少なかったのですから、その喪失も少なかったと考えられます。

それから、世界最狂の労働組合が控えているというのも相当大きいと思います。
破綻した双竜自動車でもストライキやっていますしね(笑)。

労働争議による損失を恐れて、低利融資でリストラを先送りしているというのが現実のように見えます。

・・・・・・・

2.中小企業向け貸出金利が大企業向けより低い

◆中小企業向けと大企業向けの金利逆転

 韓国銀行によると、2月の中小企業向け平均貸出金利は年5.51%で、大企業向けの年5.71%を下回った。同月の中小企業向け融資の延滞率は2.67%、大企業向けは0.63%だった。延滞率が高く、貸し倒れになるリスクがあるにもかかわらず、中小企業向けの貸出金利が低い怪現象が起きている。
 通常、中小企業向け貸出金利は大企業向けより高い。金融研究院によると、05-08年は中小企業向け金利が大企業より0.52-0.64ポイント高い水準で推移した。しかし、今年1月以降は逆転した。
 金融研究院のソ・ビョンホ研究委員は「政府が中小企業の破たんを防ぐため、中小企業向けの融資を最大100%まで保証したことで、銀行が大企業より貸出リスクが低い中小企業向け融資の金利を引き下げた」と分析した。


これは、きっとその通りなのでしょう。

中小企業向け融資の弁済を政府が保証したら、大企業よりも貸し倒れリスクが少なくなるのは当然です・・・・まあ、その政府が破綻すると思いますけどね。

しかし、これはまた、思い切ったことをやっていますね、韓国政府は・・・

そもそも、韓国の中小企業は、このブログでも何度も紹介したKIKOによる膨大な損失を抱えており、実質的には、資金繰りが破綻しているところが多数あるはずなのです。

KIKOの損失による倒産を防ぐために、政府が債務保証をし、さらに銀行が融資する・・・結果、借金が雪だるま式に膨れ上がって行くのは、火を見るより明らかです。

韓国中小企業のKIKOによる損失は、そのままハゲタカさんたちの利益へ化ける・・・・政府の債務保証で行き続け、さらに借金を膨らませ、ますますハゲタカさんたちの利益に貢献する・・・・・あ~~~生き地獄。

・・・・・・・・・・

3.政策金利低下しても高止まりする住宅ローン金利

◆政策金利と住宅ローン金利の乖離

 金融危機で韓銀は政策金利を年5.25%から年2%へと急速に引き下げた。その影響で銀行が住宅担保ローン(変動金利型)の基準としている3カ月物譲渡性預金(CD)金利が昨年10月の年6.03%から今月には年2.41%へと3.61%も低下した。しかし、CD金利に連動するはずの銀行の住宅担保ローン金利は現在年5%台で推移しており、昨年10月の年7.58%に比べ、2.3-2.5%低下したにとどまっている。
 韓銀が短期金利である政策金利を前例のない急ピッチで引き下げたにもかかわらず、長期金利である住宅担保ローン金利の低下ペースは鈍い。
 金融研究院によると、銀行の資金調達源のうち、CDは8%にすぎず、定期預金など預金が80%、銀行債が12%を占める。同院のチョン・チャンウ研究委員は「昨年5.65%に達した定期預金金利が今年末までに3%台まで完全に変更された段階で、住宅担保ローン金利が下がるのではないか」と指摘した。


この分析は、う~~~ん判断が難しいですね。

そもそも、銀行債の金利が年利6%を超えているケースが殆どだったような気がしましたが・・・・ドルを調達するための借り入れ金利がどんどん高金利になっているにもかかわらず、その資金を貸し出す金利がそれ以下というのは、考えがたいのですが・・・

また、韓国の家計収支は、もう真っ赤っかで、実際には相当な高金利でないと借金が出来ない状態になっている状況で、住宅ローン金利だけが下落することは、やっぱり考えがたいのですが・・・

・・・・・・・・・・・

4.江南地区のマンション価格上昇

◆不況でも住宅価格上昇

 最近、ソウル江南地区の再開発マンションを中心に住宅価格が上昇している。国民銀行によると、先週の全国のマンション売買価格上昇率は0.1%で、08年8月以来8カ月ぶりに上昇に転じた。江南区の再開発マンションの価格は3週間連続で1%台の上昇率を示すなど急騰している。
 しかし、国内最大手の国民銀行が住宅担保ローンの締め付けに乗り出すなど、金融支援の裏付けがない状況で、マンション価格だけが上昇しているのは特異な現象だ。国民銀は今月に入り、新規の家庭向け融資を地域営業本部の承認事項とし、融資目標を超過した場合には、支店長に説明を求めるなど、融資の締め付けを始めた。
 ある国策銀行トップは「短期浮動資金が集まるマネー・マーケット・ファンド(MMF)の利回りが年2%台に低下するなど、資金が行き場を失い、資金に余裕がある富裕層が相対的にリスクが低く、安定的な収益が期待できるマンションに資金をシフトさせている」と分析した。


これも、その通りでしょう。

韓国の場合、まだ不動産バブルがはじけていないようですね。

いや、正確に言えば、弾けたのだけど、韓国政府と韓銀の資金供給で、持ち直したというところでしょう。

韓国経済はいつ回復するのか(上)

 先週末、仁川市の青羅地区にあるマンションのモデルハウスを訪問した。まさに足の踏み場もないほど多くの人が訪れていた。週末だけで2万5000人が押し寄せたという。
 分譲の申し込み状況を集計したところ、最高倍率は11.16対1にもなった。ソウルの江南、瑞草、松坡、陽川区(木洞)など、いわゆる「バブルセブン」と呼ばれる地域のマンション価格も2年4カ月ぶりにそれぞれ上昇するなど、一部地域の不動産価格が上昇に転じ、凍りついていたマンションの分譲にも多くの人波が押し寄せている。
 江南の一部マンションの相場はここ1カ月で1億ウォン(約730万円)から2億ウォン(約1460万円)にまで上昇し、世界的な金融危機などどこ吹く風という雰囲気だ。一部では「景気対策のために市場に投入された莫大(ばくだい)な資金のおかげで、住宅価格が本格的に上昇し始めた」という見方もある。


この状況が如何に異常であるか、もう言うまでもないでしょう。

韓国・・・・・面白過ぎます(笑)。

以前にも書きましたが、韓国経済の破綻が本格化するのは、不動産バブルが崩壊した時だと思います。

韓国の不動産には、チョンセ金なども含めて、膨大な資金が投入されいるので、ここが崩れると、すごいことになるはずです。

・・・・

韓国政府は、不動産価格を支えるため、株価をささえるため、膨大なウォンを市中に流し込み、金余り現象を誘発しています。

これで、外資が逃げているにもかかわらず、不動産や株の下落が防がれています。

しかし、市中にウォンが流し込まれると、ウォンが溢れ、インフレが起こります。

実際、そうなっていますね。

また、対外的には、ウォンの暴落となります。

通常、このような状況では、自国内の資産を国外に出そうとする動きになるのですが、ここら辺は、韓国政府の強権を発動(まあ、殆どが実質的な国営企業みたいなものだから可能なのですが)して、国外流出を堰き止め、自国内で滞留するように仕向けています。外資は自由自在ですが・・・

もちろん、輸出入にはドルが必要になるので、ドル不足になります。

そこで、ウォンを大量に供給する傍らで、ドルを確保しないといけないというジレンマに陥ります。

そう、内需を維持するためにウォン安が必要で、外需を維持するためにはウォン高が必要になるのです。

ウォン安で価格競争力が上がっているのは確かですが、輸入依存体質なので、ウォン安は逆効果にも作用するのです。

韓国経済の場合、ドルウォンレートで許容できる振れ幅がとても狭くないと機能しないのです・・・今やジェットコースター通貨と化していますが・・・

まあそれはさておき、このドル不足の結果、どんどん高金利でドルを借り入れ、対外債務を雪だるま式に拡大させていっているのです。

ちなみに、この破綻コースですが、別に韓国だけでなく、英国もそうですし、欧米の多くの国が抱えている問題でもあります。

じゃ、韓国と欧米諸国とで何が違うかというと、市場規模です。

韓国ぐらいの経済規模で、閉鎖的な構造ならば、市場に通貨を流し込んだ場合、その効果が出易いのです。

欧米の場合、比較にならないほど大規模な通貨供給をしているのですが、市場規模が大きいのと開放的な金融システムによって、その効果が限定的になっているに過ぎません。

英国の場合、財政出動で、それなりに持ちこたえていますからね、実際。

まあ、いずれにしろ、量的緩和策というのは、一歩間違えると、本当に国家を破綻させるのです。



・・・・・・・・

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                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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