欧米金融機関の黒字決算は脆弱さの証明

2009.04.24 00:25|社会情勢
ところで、ここのところ、欧米の金融機関で、黒字に転換した所が出てきましたね。

米国の元投資銀行の大ボスみたいなゴールドマン・サックス・・・

この他にも、米国金融の大手の殆どが黒字に転換しています。

欧州でも、スイス金融大手のクレディ・スイスなどが・・

また、真っ暗闇の英国経済にも改善傾向を示す指標がちらほら・・・

それに引き換え、日本の金融機関は、野村、三菱UFJ、農林中金・・・・巨額の損失を計上していますね。

やっぱり日本経済は欧米より深刻なの?・・・・と見えそうですが、やっぱりそうではなさそうです。

米金融大手:各社、黒字転換 危機収束は遠く 本業では損失拡大--09年1~3月期

 【ワシントン斉藤信宏】米金融大手の09年1~3月期決算が22日までに出そろい、ほとんどが黒字転換を果たした。市場では「金融危機に収束の兆しが出てきた」との期待が膨らみ、株価も先週末まで上昇基調が続いた。しかし、中身を見ると、時価会計の基準緩和に伴う不良資産の損失計上が減った効果が大きく、肝心の銀行業務では住宅ローンなどの消費者向け部門で損失が拡大している。危機の収束には程遠いのが実情だ。
 バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が市場予想を大幅に上回る好決算を発表した20日、米株式市場は大きく動いた。金融株を中心にほぼ全面安となり、バンカメの株価は前週末終値比24%安の8・02ドルまで下落。ダウ平均は同289ドル安に落ち込んだ。黒字転換を発表済みのシティグループも同19%安の2・94ドルまで売り込まれた。翌21日、ガイトナー米財務長官が議会証言で「ほとんどの米金融機関が十分な自己資本を持っている」と発言したのを材料に株価はようやく戻った。
 市場が注目したのは、好決算の裏側に潜む本業の不振だった。バンカメは決算で、融資の焦げ付きに備える貸し倒れ引当金として前年同期比2倍超の133億8000万ドルを計上。JPモルガン・チェースも同2倍の85億9600万ドルに積み増した。シティは消費者向けローン部門の損益が1200億ドル超の赤字(前年同期は50億ドルの黒字)となった。
 さらに、1~3月期から適用された時価会計の基準緩和による損失圧縮効果が業績を押し上げたことにも、市場は不信感を抱いている。シティでは、巨額損失の主因とされてきた証券化商品に起因する損失が前期比8割超も減って22億ドルまで縮小したが、「保有する証券化商品の評価を甘めに見積もった結果」(米エコノミスト)との声がある。ゴールドマン・サックスは同85%減の8億ドル、JPモルガンは同75%以上、損失が減った。時価会計の緩和は一時的には収益を押し上げるが、本当の企業の財務実態を見えにくくする弊害も指摘されている。
 国際通貨基金(IMF)は、米国市場に起因するものだけで金融機関の損失額は2兆7000億ドルに達すると推計し、「米国の金融機関だけで総額2750億ドルの増資が必要」との見通しを示している。来月上旬には、米政府は大手19金融機関を対象に実施した厳格な資産査定(ストレステスト)の結果発表を予定しており、その内容次第では、金融システムが再び大きく揺さぶられる可能性も否定できない。
 ニッセイ基礎研究所の土肥原晋氏は「損失が拡大する流れに変化が表れたとは言える。ただ、巨額の不良資産の処理が進んでいるかどうかは、市場の懸念を払しょくできておらず、住宅市場の動向次第では不良資産の増加が見込まれる」と話している。

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 ◇米大手金融機関の純損益の推移
      08年7~9月期  10~12月期   09年1~3月期

バンカメ  11億8000万 ▼17億8900万  42億4700万

シティ  ▼28億1500万 ▼82億9400万  15億9300万

GS     8億4500万 ▼21億2100万  18億1400万

モルスタ  14億1400万 ▼22億9500万 ▼ 1億7700万

JP     5億2700万   7億 200万  21億4100万

ウェルズ  16億4000万 ▼25億4700万  30億5000万

 (注)単位:ドル。GSとモルスタの08年は6~8月期と9~11月期。▼は赤字

 ※バンカメはバンク・オブ・アメリカ、GSはゴールドマン・サックス、モルスタはモルガン・スタンレー、JPはJPモルガン・チェース、ウェルズはウェルズ・ファーゴの略

ソース:毎日.jp


欧米の金融機関の黒字転換は、やっぱり見かけだけのようです。

この時価会計の緩和というのは、要するに、決算のルールを代えて、これまでの基準ならば損失になったはずの資産をそうではないことにしたということです。

これは、ルール違反でしょ?

株価や不動産がうなぎのぼりの時は、その時点での資産価値で決算をし、超好決算を計上し、多額の報酬や配当を受けておきながら、暴落した途端、暴落する前の資産価値に近づけて決算をするなんて、粉飾決算みたいなものではないの???

ちなみに、日本のバブル崩壊後の処理の時には、時価ではなく簿価会計であったことを散々批判して、不良債権をすべて明らかにして市場の信頼を取り戻すために、欧米並みに厳格な"時価”会計にしないといけないと指摘していたはずです。

結果、日本の金融機関やら大企業とかは、米国の会計基準に準じた決算をするようになったはずです。

今回の野村ホールディングスなどの決算も、敢えて厳しい資産計算をしたみたいで、現在は、むしろ日本の会計の方がより厳密な時価会計をしているのです。

野村、最終赤字7000億円 前期、評価損や人件費膨らむ

 野村ホールディングスの2009年3月期連結決算は、最終損益が7000億円前後の赤字(前の期は678億円の赤字)になったようだ。赤字額は過去最大。米リーマン・ブラザーズの部門買収に伴う人件費の増加が重しになったほか、保有資産の価値を厳しく見直して評価損を計上する。
 野村は24日に業績を発表する。すべての国内上場企業の09年3月期決算のなかでも、7000億円の最終赤字を予想する日立製作所と並んで最大級の赤字となる。

ソース:日経ネット


これ、多分バブル崩壊を乗り越えた経験からそうさせているのでしょうが、今の欧米の金融政策を見ていると、結局日本と同じことをしているのですから、面白いですね。

じゃ、日本がバブル崩壊から立ち直ったように、世界経済も同じような道を辿って立ち直るかと言うと、多分そうならないと思います。これについては、別の機会に解説しますが・・・状況が違うので、立ち直るとしても、別の過程を辿ることでしょう。

まあ、それはともあく、日本の金融機関も苦しんでいるようですが、こういう厳しい時に、敢えて厳しい基準で決算をできるというのは、とても底堅いからだと思います。

粉飾しなくても事業継続できるならば、敢えてそんなことはしないものだからです。

会計ルールを代えてまで黒字決算をしないともたない欧米の金融機関こそ、とても脆弱であると言わざるを得ません。

ちなみに、韓国・・・・・言うまでもありません。



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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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