韓米通貨スワップ協定について再考してみたら

2009.03.03 23:01|アジア経済(韓国、中国)
さて、本日の韓国ウォンです。

ウォン

1600ウォン越えを目前にして、韓銀の猛烈な為替介入が入ったようです。

まさに、これぞ怒涛の如し・・・・という感じですね。

でも、その資金は何処から・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・



どうも、韓米通貨スワップ協定の第7回目の入札を2日前倒しでやって、その資金が流れたようですね。

時間的にも、この入札終了後に、一気にウォンが反転上昇をし始めたから、タイミング的にもバッチリですし・・・

しかし、もはやこの話題・・・・韓国系の新聞では一切触れられていない、というか、触れられないのでしょう、きっと・・・・韓国当局が怖くて・・・

朝鮮日報では、「外国メディアの根拠なき韓国経済危機説」なんてタイトルの記事がいまだに書かれているぐらいですからね。

もはや、コピペする気にもならない・・・

根拠なんて、あり過ぎて、どれから解説すればいいか迷ってしまうくらいなのに・・・そう、お陰様で、このブログの「韓国経済のこれから・・」という投票ですが、100件以上になりました、ありがとうございます。

しかし、すごい偏った結果になりましたね。97%以上の方が「破綻へ向けてまっしぐら」ですから・・・

う~~~ん、なんか明るい材料ないかなあ、韓国経済に。

逆ならば、簡単なんだけど・・・・あっ、そうそう、せっかく韓米通貨スワップ協定について話題が出ましたので、これを考えてみましょう。

以前、「韓米通貨スワップ協定は、甘い罠なのか?」という記事を書いたのですが、いよいよ考えてみると、これ、とても甘い読みだったような気がしてきました。

米国債を担保に取っているかどうかは定かではないのですが・・・・それよりも、この協定そのものが、はっきり言って、米国にとって都合のいいことばかりのような気がして来たからです。

なんか、韓国では、米国の贈り物みたいに感謝していますが・・・

どういうことかと言いますと、そもそも、この協定は、ウォンとドルを交換するもので、韓国がやっているのは、いわゆる米国から借金をしているということです。その上限が300億ドル、期限が延長されて10月末日まで・・・・

この借金ですが、もちろん利子が付きますし、通貨交換した時点での為替レートで満期に返済しないといけないので、ウォン安になっていると、返済額はそれだけ増えてしまいます。

そして、これが重要なのですが、このスワップ協定で供給されたドルは、為替介入に使用してはいけない、という付帯条項が付いているのです。

さあ、ここで疑問に思うのが、本日の動きを見ても、明らかに韓銀は、このスワップ協定で供給されたドルを活用して為替介入をしているわけです。

ただし、これは情報公開されていないので、あくまでも推測ですが・・・

ということは、韓銀は、このスワップ協定違反をしているのかというと、おそらく違います。

このスワップ協定で供給されたドルを市中銀行に貸し出し、その市中銀行がウォン買いドル売りをしているのだと思います・・・・・本日のも含めて、すべてそうだと思います。

これならば、協定違反になりませんので・・・・というか、これこそが米国の望んでいることなのでしょう、きっと。

????と思われるかもしれません。

しかし、よくよく考えてみると、こういう論理が成り立ちませんか?

米国は、ウォンを担保に、ドルを供給する。
  ・・・・・利子が付く上、ウォン安になれば為替差益さえ得られる。
  ・・・・・さらに、米国債を担保に取っていたら、2重の担保を得ていることになる。

しかし、韓国がデフォルトすると、ドルが還って来ないこともあり得る。
(ここら辺が、よく指摘されていますね。)

ここからが重要なのですが、韓銀に供給されたドルは、市中銀行に融資され、その市中銀行は、そのドルを使って、ウォンを買います。

このウォンの中身が何かというと・・・・いわゆる短期外債、そう、外国からの借金の返済によって帰って来たものなんですよね。

こんな感じで、市中銀行には、返済期日の迫った対外債務が山のようにあるわけですから・・・

韓国債務

そう、通貨スワップ協定で供給されたドルは、結局のところ、欧米の金融機関に戻っているだけなのです。

だからこそ、リーマンショック以降、対外債務が減少しているのです。

こちらの記事をご覧ください。

2月末の外貨準備高、2億ドル減も2千億ドル台維持

【ソウル3日聯合ニュース】2月末基準で外貨準備高が2000億ドル台を維持した。輸出入金融にドルを供給したが、銀行らが外為当局から供給を受けた外貨資金を償還したことで、外貨準備高は前月比2億ドルの減少にとどまった。当局は、すでに市中に相当額のドルを供給した上、米国との通貨スワップ限度額も150億ドル近く残っていることから、外貨準備高が大幅に減少する可能性は低いとみている。
 韓国銀行が3日に明らかにしたところによると、先月末現在の外貨準備高は2015億4000万ドルで、前月の2017億4000万ドルに比べ、2億ドル減少した。外貨準備高は昨年10月に過去最大274億2000万ドルの激減を記録し、同11月にも117億4000万ドルが減った。このため昨年11月末現在の準備高は2005億1000万ドルまで落ち込み1000億ドル台突入を目前にしたが、12月に7億2000万ドル、ことし1月に5億2000万ドルが増加し、2000億ドル台を維持した。

 2月末基準の外貨準備高内訳は、有価証券が1772億6000万ドル(88.0%)、預金235億7000万ドル(11.7%)、金8000万ドル(0.04%)など。また、韓国の外貨準備高規模は依然、世界6位を保っている。1月末基準の国・地域別外貨準備高は、中国が1兆9460億ドル(昨年12月末基準)、日本が1兆110億ドル、ロシアが3869億ドル、台湾が2927億ドル、インドが2486億ドル、ブラジルが1881億ドル、香港が1816億ドルなど。

 韓国銀行国際企画チームのハ・グンチョル次長は、当局が供給した流動性で銀行の外貨建て負債が大幅に減り外貨資産が負債を超過しているため、各銀行が自力で短期外債に対応することは可能だとし、外貨準備高が大幅に落ち込む可能性は低いとの見方を示した。

ソース:聨合ニュース

「当局が供給した流動性で銀行の外貨建て負債が大幅に減り」とあるように、外貨準備高が減っていないのも、通貨スワップが効いていることがよく分かります。

さて、ここまで解説すると、感のよい方ならピンと来ると思いますが・・・ここで、米国政府がやっていることは、自国の金融機関の救済措置そのものです。

そもそも、米国は、韓国の金融機関を牛耳っており、かなり投資をしているわけです。まあ、リーマンショック以前は、相当な荒稼ぎをしていたわけです。

ところが、韓国への投資もご多分にもれず、いまや不良債権となりつつあり、とっ~~~てもやばい状況にあるわけです。

そう、何の手も打たずにデフォルトでもされた日には、大きな損失を被るわけです。

そこで、韓米通貨スワップ協定です。

米国政府が韓国にドルを供給することで、自国の金融機関は債権の回収をすることができます。

米国(FRB)→韓国銀行→韓国金融機関→米国金融機関という流れですね。

もちろん、これ、債券の当事者が変わっただけで、根本解決にはなっていません。

債権者【米国金融機関】→債務者【韓国金融機関】

            が

債権者【米国(FRB)】→債務者【韓国銀行】(その先に、韓国市中銀行)

という感じです。

けれども、これ、韓国を介していますが、米国(FRB)がやっている金融対策、すなわち不良債権の買い取りそのものなのです。

ただ、韓国銀行を介しているという所がミソです。

債権者が民間金融機関と国家・・・どちらが強制力が強いですか?

債務者が民間金融機関と国家・・・どちらが回収し易いですか?

・・・・もう、言わずもがな、ですね。

韓米通貨スワップ協定によって、不良債権化のリスクが格段に下がったのです。

しかも、です。

韓銀が通貨スワップ協定を利用すればするほど、ウォン安による為替差損を軽減させながら、米国の金融機関は資金を回収することができるのです。

そう、この協定を使用して損をしているのは、韓国だけなのです。

何のことはない、米国は、韓国がどうなろうが関係なく、債務の付け替えをすることで、可能な限り損失を少なく、自国の金融機関の救済をしているだけなのです。

ちなみに、米国がその他の国(メキシコ、シンガポールなど・・)と結んでいる通貨スワップ協定も、目的は同じなのでしょう、たぶん。

さすがハゲタカファンドの大親分のゴールドマン・サックスでCEOをやっていたボールドソン前FRB長官が結んだだけのことはあります。

韓国がデフォルトしなければ、通貨スワップで供給したドルは、利子付きで還ってくるので損はしません。

韓国がデフォルトしても、通貨スワップ協定は国同士の取り決めなので、資産の没収等の回収がいざとなれば出来ますし、そもそも自国の金融機関に帰ってきているので、損をしていないと言えば、損をしていない。

米国にとって、この通貨スワップ協定は、やらないよりやった方が全然得なのです。

韓国にとっては、借金取り立て屋が刃向うことのできない存在になっただけ・・・合掌

通貨スワップ協定によって、韓国経済が生き永らえる時間は長くなったけど、それは、ハゲタカさんたちの逃げる時間を確保してあげていることでもある。

ちなみに、これ、日韓通貨スワップ協定にも、相通ずる論理になります。

もちろん、通貨スワップ協定で供給された円(または、ドル)が韓銀によって直接為替に投入されないことが前提ですが・・・・

真実は定かではありませんが、米国が韓国を助けるとか、日本が韓国を助けるとか、そんな単純な論理で金融政策は決められていないと思います。こういうのって、ちゃんと損得勘定の駆け引きが潜んでいるんですよね・・・・

公表しないのは、ポーカーをやっていて、自分の手を晒け出すようなことはしないようなものです。

話しが脱線しますが、「米国との通貨スワップ限度額も150億ドル近く残っている」と記述されていますが・・・・これ、ウソでしょ?

1回目-12月2日 40億ドル(満期2/26)
2回目-12月9日 30億ドル(満期3/5)
3回目-12月22日 40億ドル(満期3/19)
4回目- 1月13日 30億ドル(満期4/9)
5回目- 1月19日 30億ドル(満期4/13)
6回目-2月26日 40億ドル(満期5/21)
そして・・・
7回目-3月3日 30億ドル(満期5/28)

おいおい、240億ドルなんですけど、まあ、1回目は満期を迎えているので、おそらく6回目の分をそのまま当てたのだと思いますけど・・・あ~~~自転車操業。

あっ、韓国経済の明るい材料ですね・・・・・考えておきます。



・・・・・・・・

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                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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