ここのところの円安ドル高傾向について・・・

2009.02.27 01:06|社会情勢
ところで、ここのところ、円安基調ですね。1ドル当たり98円ぐらいですから、もうすぐ100円台に届きそうです。

ドルが買われて円が売られている・・・・・どうしてだろう?

・・・・・

・・・・

・・・

・・



まさか、日銀砲発射ですか?

いやいや、それはあり得ないでしょう。

日本経済の景気が悪化しているから???

まあ、輸出の落ち込みは、かなりの数値が出ていましたね。年率換算でマイナス12%以上ですから・・・

貿易赤字にもなりましたしね。

でも、これも多分違う。

まず、今回の輸出の落ち込みですが、これは、事実ですが、内容を確認してみると、なかなか面白いことが分かります。

貿易収支
(画像をクリックすると、大きくなります。)

これ、財務省の公式発表のデータですが、全体と対米についてみて見ましょうか?

輸出に関しては、なんと言っても、自動車と自動車部品の落ち込みがすごいことになっていることが分かります。

特に、対米に関しては、自動車が前年比8割減ですから、尋常ではありません。

しかし、ここはあまり重要ではない。というのも、ただいま、日本メーカーは、猛烈な在庫の圧縮にかかっているので、それで本来の需要以上に生産を圧縮しているからです。

そのお陰で、適性在庫に戻りつつあり、そうすれば、この数値は、それなりに戻ります。つまり、純粋な販売減分(現時点で、3割減くらいでしょうか)ぐらいまで回復するはずです。

トヨタは、5月から増産するみたいですから・・・このことは、別で解説します。

徹底した在庫管理による生産コストの圧縮が日本の自動車メーカーの強みなのですから、むしろここまで急激に対応できる方がすごいと言えば、すごい!!

ただし、この裏で、非正規雇用の契約解除があるので・・・・ここら辺は、必ず経営上の痛手となるはずです。

話を本題に戻すと、2009年の貿易収支のデータで着目したいのは、輸出ではなく、輸入の方です。

輸入も減少しているので、これだけ見ると、どうってことはないのですが・・・・・

原油や穀類、非鉄金属、半導体用電子部品・・・・これ、すべて前年比で価格が大幅に下がったものなんですよね。原油なんか、どれだけ落ちました????

しかも、円高ドル安・・・・・

何言いたいかというと・・・・消費額は落ちたけど、消費量はそんなに落ちていないということなのです。

この数値のマジックは、前年と今年の比較であり、それが金額ベースでのみ発表されているということです。

日本が物を買わなくなったのではなく、物の価格が安くなったので、支払う金額が減ったということなのです。

自動車の統計データが売上高ではなく、販売台数で見られるのと対照的ですね。

これまで、繰り返し述べてきましたが、数値データというのは、相対的なものなので、偏ったデータだけ並べても意味が無い。

最低限、売上と客数と客単価のデータが並ばないと、まともな判断など出来ません。

自動車販売の実績を見るならば、販売台数だけでなく、売上高、販売平均単価ぐらいを併記して、それぞれの自動車メーカーの実力を測ってもらいたいものです。

おっと、脱線、脱線・・・・

輸出の落ち込みは、確かに日本の収入減を意味するのですが、輸入の落ち込みは、日本の購買力減を意味していないのです。

家族で考えると・・・・給料は減ったけど、これまでと同じように商品を買えている、ということです。

どういうことかというと・・・・・日本の内需の減少は、確かに減少していますが、その幅は極めて低いということなのです。

その証拠に、中国からの衣類の輸入は10%プラスですし、非鉄金属以外の電算機類なども3割減にまで行っていない、中国からの輸入全体を見ても、-16.2%ですからね。そう、原材料ではない、日本人の消費財向け輸入はあまり落ち込んでいないのです。

もし原油価格と為替レートが前年と同じで、これだけ輸出が落ち込んでいたら、これ、オオゴトです。どんだけ、国内消費が落ち込んでいるんだ、と暗澹たる気持ちになります。

しかし、日本の経済指標の数値発表も、これまた面白い。

なんか、敢えて不利な数値のみを出してくるんですよね。

ちなみに、マスコミさんもまた、この数値を鵜呑みにして、日本危機論を叫び続ける・・・・まあ、これまた国民性というやつですね。

私奥の家♂も日本在住なので、当事者といえば当事者なのですが、客観的に見て、日本というのはつくづく興味深い国だなあ~~~と思います。

サミュエル・P・ハンティントンという学者さんが1999年に『文明の衝突』という著書で、現代は、西欧文明、中華文明、日本文明[2]、イスラム文明、ヒンドゥー文明、東方正教会文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明の8つの文明が衝突する時代であると説いているのですが、日本というのは、唯一国=文明という扱いをしているのです。

まあ、それぐらい特長があるので、日本というのは、研究するととても面白い国なのです。

ここら辺は、このブログのテーマから逸脱するので取り上げることはまずありませんがね。別のブログでは、こんなことがつらづらと・・・・

おっと、またまた脱線、脱線・・・・

GDPにおける外需依存率が17%ぐらいの日本ですが、この外需は、ダムの貯水湖で言うところの水の流入を占めているので、貯水率(GDP成長率)において、とても重要です。

が、その貯水湖の貯水量という観点からすると、どれだけ貯水されているか、すなわち、内需の許容力がどれくらいあるか、それが重要なのです。

そもそも、どうしてダムなんかを作りますか?

旱魃があった時に渇水にならないようにするため、大雨の時、洪水を起こさないため・・・そう、備えあれば憂いなし、のためなのです。

旱魃や大雨は、ダム湖でどうこう出来ないことが殆どです。つまり、世界経済の変調に対応できるための備えがどれだけ強固であるか、それがその国の経済の底力(ファンダメンタル)なのです。

そのファンダメンタルという観点からすると、日本は、世界中で群を抜いています。

以前も書きましたが、アリとキリギリスのアリさんの典型みたいな民族なので、景気がいい時は馬鹿にされますが、実を言うと、一旦危機になると、その底力はすさまじい・・・

・・・・・

というわけで、貿易赤字とかが円安ドル高の要因とは思えない。

そもそも、米国と比較して、どうでしょう?

ビッグスリーは、もはや破綻寸前・・・シティ・バンクには国有化の噂が・・・

そして、内需の冷え込みは、本当に深刻です。

このような事態にある米国経済は、日本経済よりも買いですか?

・・・・

・・・

・・



それはないでしょう!!!

むしろ、その逆では無いでしょうか?

まず考えられるのは、日本の資本が米国債を購入している・・・ということです。

ただいま、米国は、景気対策の資金として国債の発行以外の手段が無いので、一生懸命国債を発行し、その売り込みに熱心ですね。

オバマ大統領が日本の麻生総理を最初の首脳会談の相手に選んだのも、クリントンさんの外遊先が日本から始まったのも、すべてそういうことでしょう。

日本の資本が米国債を購入すれば、当然円売りドル買いになるので、円安になります。

今や、米国債の買い手は、日本と中国くらいしか無いので、日本が米国債を買っていることは間違いないと思います。

そう、日本経済が不景気だからではなく、米国経済を下支えするため、米国債を購入している結果、円安になっているのだと思います。

ちなみに、これは、日本にとっても、利害が一致することなのです・・・

何度も繰り返しになりますが、商取引(貿易)において、一方が他方を打ち負かすということはありえません。売ったら、その分相手から何か買わないと、いずれ商取引は破綻します。

つまり、日本が物を売り続けるためには、米国から何かを買わないといけないわけです。でないと、日本経済がいずれ破綻してしまいます。

・・・・・・・・・・・・・今のところ、債権買う以外ないでしょう・・・・

まあ、ここら辺は、おいおい詳細に解説しますが、おそらくそんな所でしょう。

ただ、これを日銀が直接やっているとは思えません。

むしろ、日本の企業の決算期が3月に迫っているので、民間金融機関や企業資本が円からドルに移っているのではないでしょうか?

ただいま、日本の企業会計は、簿価会計から時価会計になっているので、為替レートの影響を直に受けてしまいます。ですので、円安ドル高に誘導することで、ドル資産の評価損の圧縮を試みているのではないかと・・・・

どうでしょう??

訂正・・・・どうも円売りドル買いをしているのは、米国の資本の方が主みたいですね。あちらの方が時価決算が徹底されているので、決算期が近づいて、円で資産を運用してる余裕が無いようです。

原油、穀物の価格が上昇に転じているのも、ここら辺が原因かも・・・

ということは、4月以降は、再び円高ドル安に戻るのかな???



・・・・・・・・

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                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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