二十年後、日本発の金融危機があるかも・・・

2008.10.26 02:50|社会情勢
ところで、今は世界同時の金融危機なわけで、日本でも連日騒がれています。

すごく騒がれているのが、ご存知の通り・・・円高株安です。

中国やロシアの下落率が飛びぬけていますが、東証の株価も相当落ちていますね。

株価の下落だけを比較したら、今注目中の韓国と良い勝負、というか、殆ど韓国のKOSPIなど目立ちません。

では、日本の株価下落は、そんなに深刻なのでしょうか?

問題がないとは言いませんが、実を言うと、他国と比して、あまり深刻ではないような気がします。

なぜなら、日本の場合は、同時に起こっているのが円高だからです。

ちょっと待て、円高も大変で、日本経済にダブルパンチではないのか、と言われるかもしれません。

確かに、輸出企業は、かなり大変でしょう。

でも、そもそも自国通貨が高くなるというのは、その国の経済が強いことを意味しているので、悲観することはないと思います。

もうちょっと、詳しく書きましょうか。

円が高くなると、そもそも外国から物を安く買えます。

まあ、ここら辺は、改めて言うことではありませんが、外国に安く投資できるということもあります。

日本の輸出企業が現地生産化を進めて来たことは言うまでもありませんが、つまり、この競争力が高まるわけです。

たとえば、1億円の資本を海外に投資する時、1ドル120円のレートでは80万ドルになりますが、これが90円では110万ドルになります。

そして、日本は、これまでの貿易黒字で、とてつもない預貯金を有しています。それで、海外にお金を貸したり、投資したりしています。そう、国際的には超債権国なのです、日本は。

ここで視点を海外の投資家に変えてみましょう。

海外から日本に投資する時は、この全く逆のことが起こるわけです。

さあ、ここで今の東証株価の下落です。

単なる下落率だけからすると、他の国と似通ったもののように見えますが、ここに円高要因が入ると、その様相は一変します。

海外の投資家からすると、日本の株は、他の国に比して落ちていないことになるのです。

ちなみに、韓国の場合は、すごいウォン安になっていますので、この視点からすると、とんでもない下落率になります。

まあ、それはさておき、円高は、金融分野では、とてつもない有利に働くのです。

報道などを見ると、日本の銀行の含み損が1兆円以上出ているということですが、海外で運用することが多い金融機関にとって、これは、あまりにも一面的なものなのです。

でも、円高は、輸出企業の価格競争力を奪うので、日本経済の活力を奪うのではないか、といわれそうです。

まあ、確かにそういう側面がありますし、株価も輸出企業の落ち込みが激しいですね。

じゃ、円が110円とかだと輸出企業が大丈夫かというと、そうではないでしょう。

たとえ円安になっても、消費する国がないのですから、確実に輸出は落ち込みますし、これから生産調整せざるを得なくなるのは自明の理です。

その中で生き残れるのは、価格競争力のある企業だと思いがちですが、多分違うでしょう。

金融危機の中で消費ができるのは、しっかりとした消費力(裏返せば、生産力)のある人だけになります。

それは、結局のところ、新興国ではなく先進国(それから、一部の資源国)になりますので、その中での勝負となります。

バブルで膨張したフェイクマネーが新興国に流れていたので、真っ先に消費力を失うのは、こうした国々なります。

さあ、この勝負に勝つのはどういう企業でしょう。

それは、しっかりとした技術力を持って、品質確かなものを作れる企業の筈です。安かろう悪かろうという製品を作って来た企業ほど、この金融危機で最も打撃を受けるはずです。

というわけで、高い技術力を蓄積してきた日本の製造業は、生産調整を上手くすれば、円為替レートに関わらず、底堅いと思われます。

むしろ、長期的に見た時には、株価は、戻っていくような気がします。

なぜなら、円高ということは、海外資本が円を買っているわけで、その円を運用(投資)しなければならないからです。

じゃ、何に投資をするか?

土地・・・・・あり得ません。

これだけ不動産バブルで痛い目に遭ったのですから、さすがにそれはないでしょう。

日本の金融機関がサブプライムローンでの痛手が少なかったのは、土地バブルで痛い目に遭っていたからにほかありません。

とすると、株しかありません。

円高は、まだまだ進むと思いますし、その逆戻りもあるとは思いますが、リバウンドの方は小さいと思います。

株は、遅かれ早かれ、反転すると思います。

・・・・・・

こうなると、日本の今後20~30年の目指すべき経済構造が見えてきますね。

まず、金融業の拡大です。

日本にお金が集まって来るのですから、当然それを逆流もさせなければなりません。

でないと、バブルが起きますから・・・

ということは、国内投資だけでなく、海外投資も拡大しますので、日本は、投資国家として、運用益を大きな収入源にするようになると思います。

野村證券のリーマン・ブラザーズの買収とかは、その先鞭になるのかもしれません。

・・・・

さあ、ここからが本当の勝負ですが、製造業の強さを保てるか否か、ということです。

アメリカのような消費大国がなくなるのですから、当然製造業による貿易黒字を維持することはできなくなります。

そもそも、日本の貿易構造自体が本来おかしいのです。

輸出はするけれど、輸入は少なくする、これではいずれ破綻します。

何度も書きましたが、経済の根本は、物々交換で、売り手と買い手の間で、一方的な勝者というものはありません。

貿易黒字を何十年も溜め込んだのですから、単純に考えれば、その不足分の輸入をしなければ、物流のバランスが取れません。

そのバランスを取っていたのがアメリカの消費だったのですが、これは還流していないのですから、必ず破綻します。

日本が売り続け、アメリカが買い続けていれば、いつか物流は止まらざるを得なくなります。

ですので、日本は米国債を買い続け、この一方的な流れに循環を作っていたのです。

米国債は、いわば、米国から物を買う権利なので、日本が米国から買うべき消費財を将来に先延ばしすることで、循環しているように見せかけていたのです。

この構造が保てないのですから、当然輸出企業は大幅な生産縮小をせざるを得なくなります。

しかも、金融業が成長分野となって行くのですから、ここで製造業を保っていくのは至難の業です。

それだけでなく、少子高齢化の進行で、労働人口がどんどん減るということもあります。

何もしなければ、製造業が衰退して行くのは目に見えています。

・・・・

・・・

・・

これって、米英が辿ってきた道なんですよね、実は・・・

細かい条件は違いますが、お金が集まることで金融業が成長し、それと共に、製造業が衰退して行く・・・

結局、日本は、米英から何十年か後ろを走っているということなのでしょう、きっと・・・

・・・・

・・・

・・



ということは、何十年か後、日本発の金融危機が起こるのかな??

                        ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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