「植えない」森づくり・・お薦めです。

2011.05.29 02:06|森の不思議、木の不思議
ところで、久しぶりに山仕事をすることになったので、ちょっとご紹介したい本があります。

「植えない」森づくり

これです。

著者の大内正伸さんは、四万十式作業道についても本を書いているので、気にはなっていました。

四万十式作業道については、少しかじったもので・・・

まあ、高密度作業道の是非はともかくとして、こちらの本の内容は、とても共感できました。

私が感じていた疑問点も明瞭な答えを提示してくれて・・・かなりお薦めです。

日本人の森林保護に対する通念は、植林活動という感じです。

木を植える植樹をすることが環境保護に貢献する・・・これが殆ど常識のようになっています。

この本で書かれていますが、これは、大きな誤解です。

逆なのです。

木は伐らないといけない。

植林=善、伐採=悪という構図が、森を荒廃させているのです。

これは、森の近くで暮らしていれば、よく分かります。

日本の気候というのは、湿潤なモンスーン地帯です。

しかも、黒潮の暖流とシベリアからの寒気がぶつかる特殊な風土を有しています。

ヨーロッパや熱帯雨林地帯などと違って、日本の場合は、あっという間に木が自生するのです。

【最終回】林業は自立して競争力を持てるという“ホント”

我が家の農場は、小さな谷間にあります。

両側から山が迫ってきているので、極めて日照時間が短い。

ですので、元の住人の方々は、本当に定期的に山の木を全伐していたそうです。

私が来た十年前の時に、三十年くらいまえに全部伐ったんだけど、もうこんなに生い茂ってしまって・・・と言っていました。

そう、何もしなくても、鬱蒼とした森へとなってしまうのです。

以前にも書きましたが、日本の林業の可能性は極めて高いと思うのですが、これは、これだけ恵まれた風土を有しているからです。

これぐらいの風土ならば、成長速度を最大限活用するならば、伐採を定期的に行い、更新を促進させる方がよっぽど自然林が復元されます。

今問題なのは、40年ぐらい前に一斉に植林された人工林が間伐もされず放置されていることです。

線香林と言われる細い貧弱な杉や檜は、自然の更新を抑制してしまっている。

もっとも、間伐だけすればよいという問題でもない。

ただいま台風2号が接近中ですが、7年くらい前に、台風雨による土石流災害で、鶏舎をほぼすべて流されました。

2004年大殺界

間伐をしても、人工林の杉や檜の根は浅く、逆に流されたりする訳です。

で、以前から疑問に思っていたのです。

天然の杉や檜は、そんなことになったと聞かないのだけれど・・・

この本で、疑問が解けました。

天然と人工では、根の張り方が違うのですね。

実生の根と挿し木の根のちがい。

確かに、この記事の図の通り、人工林の挿し木の根は、横に浅く張っているだけです。

四万十式作業道作りの現場を見ていても、50年生以上の檜の切り株が、ユンボで、いとも簡単に掘り返されていました。

ユンボのパワーはすごいな!!と思ったのもありますが、何とも貧弱な根っこだと思ったものです。

で、我が家に流されて来た土石流の中の流木たちを見ると、やはり挿し木特有の根株ですね。

この本で取り上げられていますが、伊勢神宮の宮域林が実生根の檜林だそうです。

伊勢神宮については、「林業は、高度なマネジメント能力が要求される投資産業」という記事で取り上げました。

20年毎に建て替えるための檜材を供給している宮域林では、台風でもびくともしない・・・・なるほどね。

植林活動に精を出すならば、伐採に精を出した方が、自然再生には貢献するでしょう。

そうそう、折角自生した混成林を全伐して、紅葉やら桜やらの苗を植えて、自然森林公園としている事例を見たことがあります。

億単位の予算をかけて・・・

それはそうと、我が家の杉林ですが、先ずは片付けて、畑として復活させなければなりません。

自力で・・・

まあ、こういうことは、自力でやるのが一番だと思っている今日この頃です。

しかし、研修生君がチェーンソーの扱いに慣れてくれるといいのだけれど・・・

畑に復活させるまでに、どれくらいかかるかな?

杉の枝落とし

ふ~~~(溜息)。

・・・・・・・・今日の徒然でした。


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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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