日銀の使命とは・・・何?
2011.02.25 02:21|経済|
ところで、経済の潤滑油たるマネーを過剰に供給し続けている中国ですが、ただいまインフレに苦しんでいます。
「中国とインフレとの戦い」
そして、穀物相場は、天候不順による不作もあり、供給不足になっているようです。
「食糧不足、中国の深刻な危機」
デフレにせよ、インフレにせよ、問題なのは、労働者の購買力の低下なのであって、生活に不可欠な食料の供給不足は、かなり危機です。
まあ、それはさておき、「中国人民銀行(中央銀行)は2011年2月、2010年10月以来3度目となる利上げを行った。」とありますが、経済の潤滑油たる通貨を調整するのが中央銀行で、日本では、それを担っているのが日本銀行(日銀)です。
日銀が通貨の供給量を増やさないのがいけない、通貨発行権があるのだからどんどん紙幣を刷りまくればいいのだ、と短絡的に非難する人がいますが、これは、本当に経済オンチということなのでしょう。
日銀の役目とは、そもそも何なのでしょう?
日銀のHPには、こうあります。
「日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。
また、日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を掲げています。」
この文言がすべてを語っています。
通貨というのは、経済の潤滑油です。
潤滑油が少なすぎれば、エンジンは焼け付き、運動(物流)が止まります。
逆に、潤滑油が多すぎれば、エンジンが空回りし出して、やはり運動が止まります。
適度な摩擦を与え、燃料効率を高め、最大限の推進力を得られるようにするだけの潤滑油を供給するのが日銀の役目ということです。
この調整が難しいことは、言わずもがな、です。
エンジンの大きさというのは、人口の増減、技術革新、ライフスタイルの変化などで、常に変化していきます。
また、外部環境によっても変化します。
とりわけ、近年のグローバル化の波によって、この影響が極めて大きくなっています。
各国が独自に出した潤滑油が入り混じっているので、どう作用するか?を予測するのは、極めて難しい。
ここら辺の難しさについてはまたの機会にすることとして、日銀の使命というのは、持続可能な最大推進力を維持できるように、潤滑油たる通貨の量と質を調整することにあるのです。
日銀は、不況になったらただ紙幣を刷ってばら撒けばいいんだ、というのは、まさにこの使命を放棄することに他なりません。
ちなみに、リフレ派の人たちが取り上げたがる江戸時代の享保の改革での出来事があります。
「米将軍吉宗と元文の改鋳」
徳川吉宗が質素倹約と緊縮財政を推し進めたが逆効果で、貨幣の改鋳で経済が好転した・・・だから、今の日本も紙幣を刷ればいい・・・という事例で取り上げられることがありますが、これは違うでしょう。
寧ろ、経済の規模(エンジン)が大きくなっているにもかかわらず、潤滑油たる通貨の絶対量が少なかったことで、物流に焼付けが起ろうとしていたのであって、それを改善したことによって、経済が好転した、こういうことでしょう。
今の日銀は、実を言うと、物価の安定という意味では、その役割を全うしていると言えるでしょう。
これだけ物価が安定した時代というのは、あまりありません。
歴史を調べてみると、面白いですね。
時間切れ
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「食糧不足、中国の深刻な危機」
デフレにせよ、インフレにせよ、問題なのは、労働者の購買力の低下なのであって、生活に不可欠な食料の供給不足は、かなり危機です。
まあ、それはさておき、「中国人民銀行(中央銀行)は2011年2月、2010年10月以来3度目となる利上げを行った。」とありますが、経済の潤滑油たる通貨を調整するのが中央銀行で、日本では、それを担っているのが日本銀行(日銀)です。
日銀が通貨の供給量を増やさないのがいけない、通貨発行権があるのだからどんどん紙幣を刷りまくればいいのだ、と短絡的に非難する人がいますが、これは、本当に経済オンチということなのでしょう。
日銀の役目とは、そもそも何なのでしょう?
日銀のHPには、こうあります。
「日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。
また、日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を掲げています。」
この文言がすべてを語っています。
通貨というのは、経済の潤滑油です。
潤滑油が少なすぎれば、エンジンは焼け付き、運動(物流)が止まります。
逆に、潤滑油が多すぎれば、エンジンが空回りし出して、やはり運動が止まります。
適度な摩擦を与え、燃料効率を高め、最大限の推進力を得られるようにするだけの潤滑油を供給するのが日銀の役目ということです。
この調整が難しいことは、言わずもがな、です。
エンジンの大きさというのは、人口の増減、技術革新、ライフスタイルの変化などで、常に変化していきます。
また、外部環境によっても変化します。
とりわけ、近年のグローバル化の波によって、この影響が極めて大きくなっています。
各国が独自に出した潤滑油が入り混じっているので、どう作用するか?を予測するのは、極めて難しい。
ここら辺の難しさについてはまたの機会にすることとして、日銀の使命というのは、持続可能な最大推進力を維持できるように、潤滑油たる通貨の量と質を調整することにあるのです。
日銀は、不況になったらただ紙幣を刷ってばら撒けばいいんだ、というのは、まさにこの使命を放棄することに他なりません。
ちなみに、リフレ派の人たちが取り上げたがる江戸時代の享保の改革での出来事があります。
「米将軍吉宗と元文の改鋳」
徳川吉宗が質素倹約と緊縮財政を推し進めたが逆効果で、貨幣の改鋳で経済が好転した・・・だから、今の日本も紙幣を刷ればいい・・・という事例で取り上げられることがありますが、これは違うでしょう。
寧ろ、経済の規模(エンジン)が大きくなっているにもかかわらず、潤滑油たる通貨の絶対量が少なかったことで、物流に焼付けが起ろうとしていたのであって、それを改善したことによって、経済が好転した、こういうことでしょう。
今の日銀は、実を言うと、物価の安定という意味では、その役割を全うしていると言えるでしょう。
これだけ物価が安定した時代というのは、あまりありません。
歴史を調べてみると、面白いですね。
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