「ツァラトゥストラはかく語りき」・・・について

2010.11.09 00:25|日常
突然ですが、私には、人生の節目で必ず読み返す本があります。

それが・・・・ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの代表作

『ツァラトゥストラはかく語りき』

です。

最初に読んだのが20歳の頃ですから、彼此20年に及んでいますね、お付き合いが・・・

ニーチェの著作は、すべて目を通していますが、この著作の読み返し回数は、ダントツ、というか、特別な存在です。

自分の中で何か1つの区切りを迎えたと思った時、必ずこの書を書棚から引っ張り出します。

どうしてかと言うと、この書を読むと、自分がそれまでやって来たことで、自分が成長したのか、それとも、退化したのか・・・・成長したとするとどう変化したのか、退化したとすると何が悪かったのか、これが分かるからです。

『ツァラトゥストラはかく語りき』という書は、すべて暗喩的に書かれています。

アフォリズム(断片主義)と言われますが、断片的に話題が流転します。

で、ニーチェの思想は、一貫しておらず・・・ということが言われ、また、その解釈も魑魅魍魎が跋扈するような感じです。

が、恐らくニーチェの思想ほど、首尾一貫しているものはありません。

ニーチェの思想が辿る過程は、まるで数式のように飛躍が無い。

では、どうしてそうは見えないのか?

アフォリズムというのは、いわば、ジグソーパズルを分解した状態で置かれているようなものです。

断片となるピースがバラバラにされているのです。

ジグソーパズルを組み立てる時を思い起こしてください。

完成図が予め提示されていなければ、途轍もなく難解になりませんか?

超巨大なジグソーパズルともなれば、完成図なしにピースを組み立てて行くことは、人生という限られた時間の中で、殆ど不可能に近いでしょう。

ニーチェが私たちに提示しているものは、そういうものです。

このジグソーパズルを組み立てる手段は、ただ一つです。

それは、自らが予め完成図を作り上げることです。

もしそうせずに、このパズルに取り掛かると、永遠の迷路に突入します。

例えば、この超巨大ジグソーパズルの図柄には、山、川、海、空、宇宙、春夏秋冬・・・などのあらゆる世界の情景が凝縮されていたとしましょう。

もし山の一部分しか見なければ、ニーチェの思想は山の不動を説いていると見えることでしょう。

もし海の一部しか見なければ、ニーチェの思想は海の深遠さを説いていると見えることでしょう。

・・・・・

・・・・

・・・

・・



等々

どれもニーチェを見ているけれど、どれもニーチェを捕らえていない。

そこに見えているのは、寧ろ自分自身の思想なのです。

自分自身が内に秘めた考えに沿った部分だけを見ようとしている・・・まあ、自分の考えで捉えられる部分を抽出しているのであって、それは、ニーチェではなく、寧ろ自分の姿なのです。

「ツァラトゥストラはかく語りき」という書は、鏡のようなものです。

自分自身の姿を映す鏡です。

故に、この書は、自分を見つめ直したい時に最適なのです。

自分の思想が何処にあるのか?・・・この深遠を見せてくれます。

自分がやって来たこと、経験したことで、自分の中の何かが変わっていたら、この書を読み返した時、新しい発見に遭遇できます。

実りある経験であればあるほど、その発見の度合いも大きい。

その逆に、自分自身に変化が起きてなかった場合は、何も発見が無い。

それどころか、もし退化していたら、きっと迷妄の度合いが深まるでしょう。

先日、40歳の誕生日を迎えて、改めて「ツァラトゥストラはかく語りき」を読み返して見ました。

前回読んだのが3年ぐらい前ですが、この3年間が無駄ではなかったと実感しています。

これは、恐らく息子の存在が極めて大きい。

子供の成長の姿に触れ合うことが出来て、自分自身が大きく成長できた、そう改めて思っています。

・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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