なぜ、日本国債の金利はこれほどまでに低いのか?

2010.08.06 02:53|社会情勢
ところで、週刊朝日にちょっと面白い記事が掲載されていたようですね。

借金900兆円 踏み倒せばいい

池田信夫さんのおっしゃる通り・・・です。

まあ、本当に改めて取り上げるまでもないんですがね。

でも、敢えて取り上げてみたのですから、もちっと補足してみたいと思います。

リフレ派の人たちは、「長期金利が1%を切ったから国債はいくら発行しても大丈夫」というような感じのことを言います。

「財政再建」なんて自殺行為だ

ここで、日本国債が低金利であるからこそ、もっと国債を刷れということが言われています。

「 そもそも現在の日本の超低金利は、金融市場が政府に対し、
「もっと国債を発行し、支出を増やしてほしい」
 と求めているサインなのである
。」

問題の本質が分かっていない・・・

そもそも、日本国債がどうしてこんな低金利なのか?・・・これを見誤っている。

もちろん、これが正解ではありません。

ちまたをにぎわす「日本財政破綻論者」の皆様が、この問いに明確に答えたことはない。聞こえてくるのは、

「日本国債は、単に『国債バブル』になっているだけだ!」
「日本政府と銀行の間で、密約があるのだ! あるはずだ!」

 など、率直に言ってトンデモ論としか表現しようがない「言い訳」ばかりなのである。あるいは、

「日本政府の財政再建への姿勢が、国債金利を低く抑えているのだ」

 などと主張する人もいる。だが、新規国債発行残高が史上最高を更新している中、財政再建も何もあったものではない。


民間の資金需要がないというのは、それは正しいと思います。

しかし、日本国内の民間資金需要がない=日本国債が買われるという構図には必ずしもならないのです。

金融機関は、少しでも高い利回りを求めて資金を運用するのですから、こんな低金利・・・金利の40%は税金で取られるのですから、1%にも遥かに及ばない運用益のために、どうして資金を投入するでしょう?

実際、海外の投資家などは、日本国債のような儲からない商品には、見向きもしません。

そして、円キャリートレードがリーマンショック以前盛んだったように、海外市場に資金が流れることが自然の流れなのです・・・本来は!!

これを押し留めているのは何か?

そう、これまでにも何度か取り上げてきましたが、郵政事業です。

元々国有金融機関であり、民営化されても実質的に国の管理下にある金融機関・・・国の信用の下で有利に預金を集めることが出来る金融機関・・・これが日本の金融市場を実質支配しているのです。

民間の金融機関も、郵政事業がある限り、この支配下から逃れらない。

なぜならば、もし国がゆうちょ銀行の預け入れ限度額を撤廃したら・・・民間の金融機関など一たまりもないからです。

国の意向に逆らっては何も出来ないのが日本の民間金融機関であり、そんな金融機関で占められている市場・・・市場原理が働かない、国家統制の利いた金融市場、それが日本です。

国家が統制しているのですから、金利などは思いのままです。

個人資産の割合が大きい日本の場合、個人が直接海外投資することはリスクが高い、ヘッジファンドもない・・・ということで、必然的に国内の金融機関にお金が集まるわけです。

株や不動産は、バブル崩壊の記憶が生々しいので、もちろん流れない。

・・・・・

「 そもそも現在の日本の超低金利は、金融市場が政府に対し、
「もっと国債を発行し、支出を増やしてほしい」
 と求めているサインなのである
。」

ではないのです。

実質的な国の統制下にあって、国が国債を発行したら、それを買わざるを得ない・・・こういうことなのです。

民間の金融機関は、国の意向に従って国債を買っていれば、事実上のゼロ金利政策で、大もうけはできないけれど、生きながられるだけの利益を保障してくれるので、これはこれで願ったり叶ったり・・・

生き馬の目を抜くような国際金融市場で戦わなくてよいのですから・・・

郵政民営化・・・どれだけ大きな問題かということでもあります。

小泉改革は、この閉鎖的な市場を開放しようとしたのです。

身内の貸し借りのようで、ぬるま湯状態だった日本の金融市場に対して、国際市場に打って出ろ!!という荒療治をやろうとしたのです。

これはこれで、一理あります。

そもそも、日本経済の弱点の一つは、このユル甘な貸し手が存在するということです。

ちょっと抽象的な言い回しですが、こういうことです。

資産家の親子が居たとします。

この親は、自分の息子を溺愛し、息子から請われれば何でも買い与えていました。

或る日、この息子が自分も事業をして見たいと思い立ちました。

もちろん、自分で稼いだお金など一銭もないので、親にお金を出してもらいます。

・・・・

・・・

さて、こうして親から借りて起業した息子・・・どれだけ事業に成功しますか?

無利子で無期限、そして借り倒しても許してもらえる・・・こんな覚悟で起業して、厳しい競争を勝ち抜くことができると思いますか?

鎖国して日本国内だけで経済をまわしているのではなく、国際市場のプレイヤーとして参加せざるを得ないのです。

お金は、自己責任の下で、しっかり金利も払う金融機関で借りてこそ、事業に取り組む覚悟も違ってきます。

借金なんて踏み倒せばいい・・こんな覚悟で事業なんてしても、早晩破綻します。

資産家の転落なんて、大抵はこんなパターンです。

日本もまた、このパターンに嵌ってしまいつつあるのです。

時間切れ

・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



ブログランキングに参加しています。

気に入っていただけましたら、1日1回でいいので、ポチッとクリックお願いします。 

人気ブログランキングへ ← ここをクリックすると、10ポイントが加算され、このブログの人気ランキングがあがります。
   15位くらいに・・・応援よろしくお願いします。
リキとコテツ
 もしよろしけば、こちらも是非よろしくお願いします。

  FC2ブログランキング 
  ↑ も、50位くらいです。 応援よろしくお願いします。
関連記事

Comment

非公開コメント

| 2019.11 |
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
お 仕 事

最 近 の 徒 然

ブログ内検索

カ テ ゴ リ ー

カ レ ン ダ ー

プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2019年11月 | 12月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


リンク集

奥の家の絵日記
リンクフリーです。

石ころアートミュージアム

ツイッター

okunoyaをフォローしましょう


リンク

家 主 像

奥の家♂

家主:奥の家♂
1999年7月5日に四国に上陸しました。
巷では、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王だの、終末がどうのこうの・・・と話題になっていた、あの月です。
そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

ランキング参加中!!

応援のお願いします!
人気ブログランキングへ 
こちらも是非、ポチッと!


もう一つおまけに!!

FC2ブログランキング


blogram投票ボタン


 


アクセスカウンター

滞在中:

R S S

RSS新着情報


Subscribe with livedoor Reader

時 計

QRコード

QR

最新の画像


P-Clip β版

タグクラウド

ページトップへ