『瀬島龍三―参謀の昭和史』を読む・・・

2010.04.07 02:15|社会情勢
瀬島龍三―参謀の昭和史』という本を読んでみました。

ドラマ「不毛地帯」を見て、主人公の壱岐正のモデルと言われる瀬島龍三という方に興味を持ちました。

賛否両論が分かれる人のようですが、その人物像が小沢一郎さんにダブってしまって・・・

国民福祉税、覚えていますか?

小説は立ち読みしてみたのですが、小説ではないノンフィクションでの瀬島龍三さんの捉えられ方が知りたくなって、こちらは、取り寄せて読んでみました。

感想ですが、益々ダブってしまうようになりました。

まあ、どちらも実際に会っているわけではないので、単なる推測に過ぎませんが、多分こんな人なのだろうな、と思ってしまいました。

特に印象的だった部分がこれ・・・

「正直いって、瀬島さんは特別に理論を持っている人だとは思わなかったけれど、日本風の根回しという事前工作は巧みでしたね。第二臨調が答申を出すためには、実現可能な範囲、という法人が暗黙のうちにありましたが、その範囲をあの人はさぐりあててくるんです。役所にとっては、何とも重宝な存在でしたね。。
 「大局は大胆に、小局は細心の注意をもって行えといっていました。情報を集めた上で、大局の見方、情勢判断、調整手順、意見のまとめ方、こういうものはすべて戦略戦術にはいるというのです。なるほどと思いましたね。たしかにこんな捉え方はすべての面に応用できますから・・・」
 瀬島は、第二臨調のスタッフに対して、教訓じみた話をしばしば行っている。そこで強調されるのは、もっぱら「戦術と戦略」であった。何が戦術で何が戦略であるかを、臨調事務局の職員たちに説いたのだ。若い官僚の中には、こういう言葉を耳にしてなじめない思いをした者もいると告白している。


戦術と戦略を重視する・・・・これは、本当に重要なのですが、あまりピンと来ない人の方が多いかと思います。

特に、戦略を持って行動する人というのは、極めて少ない。

まあ、戦術と戦略の解説となると、これだけで膨大な量が必要になりますので、これ以上は突っ込みませんが、小沢一郎さんが戦略家、しかも卓越した戦略眼を有している人であることは間違いないと思います。

しかし、こういう側面も有しているのでしょう。

 「官僚や企業人なかには、瀬島の根回しの巧みさには舌を巻いた者もいたが、反面、瀬島流の根回しは情報公開を目指す社会ではきわめて危険な存在とも映っていた。
 40代の第二臨調事務局の仕事に関わった者は、次のような意見を吐いている。
 「瀬島さんは、結局は、旧軍人のラインに強いだけで、国民のすべての階層にスムーズに入っていける体質は持っていない。そういう体質はいくつも指摘できるが、この人は自分の目の前にいる人を説得したり、納得させたりすることはできても、広く国民というイメージに働きかける能力に欠けている。」
 たとえば、瀬島はすぐに有力者に話をつける。組織は指導者や有力者の鶴の一声で動くと思っているから、たしかにそれで一時的には話がつくが、問題の本質が片付いたわけではなく、あとになてこじれる。


そう、参謀タイプの人に多いのは、現場から乖離してしまうことで、本当の大局を見失ってしまうということです。

有力者や指導者というトップが世の中を動かしていると勘違いし、その個々人を説得することに執着してしまうのです。

小沢一郎さんは、こういうトップ同士の会談での工作を得意としているようで、とても似通っているように思われます。

勘違いしてはいけないのは、指導者というのは、組織の構成員の支持を受けて指導者足りえるのであって、本当の指導者は、不特定多数の「我々」という対面交渉できない存在だということです。

これを見誤って、対面交渉ができる個人に執着し過ぎると、密室交渉となり、それが人々の不安と不審を招き、たとえ滅私奉公的な意図で行動していても、とてつもない反発を買ってしまい、それが後々で巨大な捻れとなって悩ませることになる。

まあ、いわゆるボタンの掛け違い状態になるということです。

では、これは、参謀としての能力のなさを表しているのかというと、必ずしもそうではない。

むしろ、参謀の参謀たる宿命と言ってよいものでしょう。

不特定多数の「我々」・・・まあ、政治で言えば国民ですが、それに直に触れ合っているのは指導者です。

国民の支持を失えば、いずれ指導者の地位を追われる運命にあります。

指導者は、国民の支持を獲得できるように、様々な決断を下さなければならない、その選択肢を明示するのが参謀の役目です。

参謀というのは、優れた指導者という太陽がいて初めて輝ける月のような存在なのです。

何かまとまりが無くなってきましたが、私の殴り書きと思ってご容赦ください。

瀬島龍三には、越後正一という太陽がいて、思う存分にその能力を発揮することができた。

では、小沢一郎には・・・・どうでしょう?

まあ、小沢一郎・・・その戦略を推測してみると、なかなか面白いのは間違いありません。

・・・・・・・・今日の徒然でした。


奥の家の嫁日記



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1999年7月5日に四国に上陸しました。
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そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

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