郵政民営化は、失敗だったのか??(おまけ2)

2009.02.22 02:02|社会情勢
さて、こちらの続きです。

初めての方は、前編からどうぞ!!

郵政民営化の本当の目的は、郵貯と簡保の膨大な預貯金を海外投資にも回せるようにし、資産運用益が出せるようにすることだと思います。

これを一家族に例えてみると・・・

父親(国民)は、自宅のタンス(郵貯・簡保)の中にある自分の預貯金を使って、自分の息子(政府)に任せて自宅内の修繕などに投資するのではなく、父親が自ら運用先を選んで、自宅だけでなく、その地域内(世界)に投資をし、そこから利益が上げて行く・・・という感じでしょうか?

ここで誤解されがちなのが・・・・国内から海外へと投資先を広げることで、日本国民のお金を外国のために使うことになりはしないか、ということです。

まあ、ここら辺が郵政民営化=売国行為という構図の根拠なのでしょうか?

しかし、そもそも、日本の預貯金全体の半分を占めてしまうくらい巨大な郵貯・簡保の資産を国内だけで回すということの方が無理があるのです。

まず、そもそもこの預貯金は何処から来たのか?

もちろん、日本国民の所得から来ている訳ですが、この所得が何処から来たのか?

・・・・

・・

そう、遡って行けば、外国からの貿易黒字からです。

これだけ日本に潤沢な預貯金があるのは、何十年も貿易で稼いで来たからに他ありません。

外国から稼いだお金で、国内に投資することは全然おかしいことではありませんが、繰り返し述べますが、商取引において、こうした一方的な蓄財は弊害となってしまいます。

日本が物を売って稼いだのならば、そのお金で外国から何かしら買ってあげないと、外国の購買力が無くなっていき、いずれ商取引が行き詰まります。

日本が巨額の貿易黒字を出し来たという事は、それだけ外国から物を買って来なかった(輸入)ということで、すごい不均衡がそこにあるということでもあるのです。

そう、稼いだお金を国内だけで回せるわけがないのです。もしそんなことをしたら、とんでもないバブルが発生してしまいます。これ、実際に90年代のバブル経済で起こったことですけど・・・

国内で回せない預貯金は、外国から物を購入するか、外国に投資をするか、いずれかしかないのです。

前者は、これまた難しいです。そんなに外国から買うものが無いんですよね、日本には・・・

とすると、外国に資金を投資するしかありません。まあ、無償で寄付するというのもありますが、これはこれで、経済を沈滞させます・・・そのうち機会があれば、解説しますが・・・

こうした海外投資をしてきたのが・・・民間銀行であったり、企業であったり、個人投資家であったり・・・なのですが、今やこれだけでは役不足なのです。

というか、郵貯・簡保が巨大になり過ぎて、これを国内で循環させようとしても、すぐに詰まってしまうのです。

それが費用対効果の低い公共事業であり・・・・・そう、800兆円を超える財政赤字なのです。

こんな財政赤字、もし日本と基軸通貨ドルの発行権を有する米国以外で抱えたら、あっという間に財政破綻になってしまいます。

基軸通貨ドルがそれを可能にしている米国に対して、日本の場合は、巨額の貿易黒字がそれを可能にしているのです。健全性から言えば、日本がダントツに優れていますが・・・

それはさておき、こうした巨額の貿易黒字を出していても、まだ日本の社会インフラが整っていなかった高度経済成長期には、十分に国内投資だけで回せていたし、預貯金が溜まっていっても、そんなに弊害は無かったのです。

ところが、費用対効果の高いインフラ整備が無くなりつつあったバブル期の頃になると、途端にお金が回らなくなり、結果的にそのあぶれたお金が不動産・株に流れたり、費用対効果の低いハード事業に使われたり、それでも飽き足らず海外の資産の買い漁りにまで至ったのです。

こうして暴走したマネーは、本当に泡銭となって膨れ上がり、臨界点突破して破綻しました。

う~~ん、例えていうと、ダムの機能を思い浮かべるといいかもしれません。

川の流れを堰き止めるダムですが、もし上流から流れ込んでくる水(輸出)を貯め続けたら、いずれ溢れ出てしまいます。流れ込んできた水を貯める湖(預貯金)は必要ですが、その分量はちゃんと調整してあげないといけないわけです。

流れ込んできた分は、ちゃんと下流に流してあげる(輸入)ことがなければならず、下流に水を流すことで、それが海に辿り着き、雲となって上流に雨を降らし、さらなる水をダムに注ぎ込んでくれるようになるのです。

全く上流からの流入が無い独立した水溜り(鎖国)なら別ですが、どんどん上流から水が流れ込んでいる状態(輸出増加)で、下流にそれと同等の水を流さなければ、ダムの貯水量の範囲内(国内インフラ整備のような内需)であったら許容できても、それを超えると、一気に水が溢れ出るようになり、最終的にダムが決壊してしまいます。

日本の高度経済成長期というのは、いわば、戦時下で干上がってしまったダム湖に水を注ぎ込むような時期であり、下流に流す水の量が少なくても、それでも十分機能した時期だったのです。

もちろん、全く下流に水を流さないと、下流域の人が干上がってしまうので、この時期は、日米貿易摩擦に象徴されるように、日本にもっと水を流すようにという要求が沢山あがりました。

バブル期になると、ほぼダム湖が満杯になり、制御不能になってダムから溢れ出てしまった(海外資産の買い漁り)のであり、ダム崩壊の危機(バブル崩壊)に直面したのです。

そもそも、バブル崩壊後、どうして日銀がゼロ金利政策を継続させていったのか?

それは、国内に溜まりすぎた資金を海外に流し出すためです。

そう、日銀というダムの管理人は、調整弁を全開に開放して、ダム湖の水を減らし、治水機能(金融システム)の回復を試みていたのです。

まあ、そのあおりを食らって、下流の地域(世界中)に円資金が流れ出し(円キャリートレード)、こちらにバブルが起きましたけど・・・・ここら辺も、そのうち解説します。

本題に戻りますが、こんな感じで、国内の公共事業の資金源となっていた郵貯・簡保の運用先を公共事業(国債の買取による)に限定するようなことをせず・・・確かに、財政投融資以外にも運用できるように郵政民営化以前にもされていましたが、国営である以上、その運用先は実質的に国の事業に限定されてしまいます・・・・民間企業から海外にまで広げられるようにすることが、日本経済だけでなく、世界経済にとって必要だったのです。

あ~~~長くなってきたので、続きは次回に・・・




                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


ブログランキングに参加しています。

気に入っていただけましたら、1日1回でいいので、ポチッとクリックお願いします。 

人気ブログランキング ← ここをクリックすると、10ポイントが加算され、このブログの人気ランキングがあがります。
              15位くらいに・・・応援よろしくお願いします。
リキとコテツ
 もしよろしけば、こちらも是非よろしくお願いします。

  FC2ブログランキング 
  ↑も、10位くらいです。 応援よろしくお願いします。


関連記事
スポンサーサイト



タグ:郵政民営化 日本経済

| 2009.02 |
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
お 仕 事

最 近 の 徒 然

ブログ内検索

カ テ ゴ リ ー

カ レ ン ダ ー

プルダウン 降順 昇順 年別

01月 | 2009年02月 | 03月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28


リンク集

奥の家の絵日記
リンクフリーです。

石ころアートミュージアム

ツイッター

okunoyaをフォローしましょう


リンク

家 主 像

奥の家♂

家主:奥の家♂
1999年7月5日に四国に上陸しました。
巷では、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王だの、終末がどうのこうの・・・と話題になっていた、あの月です。
そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

ランキング参加中!!

応援のお願いします!
人気ブログランキングへ 
こちらも是非、ポチッと!


もう一つおまけに!!

FC2ブログランキング


blogram投票ボタン


 


アクセスカウンター

滞在中:

R S S

RSS新着情報


Subscribe with livedoor Reader

時 計

QRコード

QR

最新の画像


P-Clip β版

タグクラウド

ページトップへ