郵政民営化は、失敗だったのか??(おまけ1)

2009.02.19 20:49|社会情勢
韓国経済も気になるのですが、今回は、郵政民営化問題の続きについて・・・

初めての方は、前篇~完結編までをお読みください。

さて、改めて郵貯と簡保の資産規模を見てみましょう。

 郵便貯金預金残高:227.3兆円
      VS
   4大メガバンク(UFJ・東京三菱・三井住友・みずほ)預金残高:225.9兆円

 簡易保険総資産:121.9兆円 
     VS
  日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命総資産:121.3兆円

  日本の個人金融資産 1400兆円 
                                 -民営化前の2004年12月末


そう、民間の金融機関が束になってかからないと対抗できないぐらいの巨大な金融資産を抱えているわけです。

この資産の運用が如何に日本経済の運命を左右するかは、もう言わずもがなです。

これまでの私の解説を読むと、郵政民営化しないと仕方ないということになるわけですが、もちろん、こんな反対論がよく聞かれます。

森永 卓郎氏がこんなコラムを書いています。

郵政民営化の先にある恐怖のシナリオ

このコラムの中で、政府が主張する郵政民営化のメリットとして3つあげられています。

①競争原理の導入と経営の自由化によって、業務分野の拡大やサービスの改善が図られ、利便性が向上する。

②民営化された各社が民営に移行したことで、法人税や印紙税の納付義務が生じるために国の税収が増え、財政再建に貢献する。

③自由に資金が運用できるようになり、従来のような郵政から財政投融資への自動的な資金移動がなくなり、特殊法人の合理化が進む。

①と②は、国の命運を左右するような問題ではないので省きますが・・・・この中で、郵政民営化の本当の狙いは③だったと思うのですが、これまた建て前で、正確ではありません。特殊法人の合理化もまた派生的なもので、本質的なものではないと思います、恐らく・・・

これまでの解説で、国内から海外にまで投資先を広げなければ、有望な投資先を十分に確保することができず、どんどん赤字を膨らませてしまうとしました。

特殊法人を減らすことも重要なのですが、国内でこれ以上費用対効果の低い公共事業をさせないようにし、郵貯と簡保の資産規模に見合った運用益が上げられるような体質にすることが最も重要だったのです。

そのための郵政民営化だったのです。

もちろん、郵政民営化後、2017年までに株をすべて売却する予定なのですが、森永氏が指摘しているように、外資が株の一部を購入することは間違いありません。

これは、民営化して株式を売却する以上、避けることはできません。

・・・・・

・・・・

・・・

・・



ハゲタカさんに食い尽くされるのか!!

小泉・竹中コンビは、売国奴なのか!!

まあ、こういう論調が結構ありますけど、多分違うと思います。

むしろ、外資の金融ノウハウを導入することも、戦略の一つだったのではないでしょうか?

そもそも、ゆうちょ銀行などの株式を買い占めて、経営に参画したとして、ハゲタカさんたちは何をするのか?

国内に限定されないグローバルな投機展開です。

ちなみに、ハゲタカさんたちが店舗の整理縮小を主張するかと言うと、そもそも郵便事業は切り離されているわけですし、ここら辺は、社会サービスとして維持する上で必要であれば残って行くでしょう。

そもそも、都市銀行には無い郵貯の強みは、日本中から預貯金を集められる集金システムにあり、このシステムを行政補助で維持してくれるのならば、これを整理縮小せよ、と敢えて要求する馬鹿はいないと思うのですが・・・

まあ、それはさておき、もしゆうちょ銀行の株が外資にも買われたとして、何が起こるのでしょう?

大量に購入され、経営に参画されたとして、資産運用の担い手が、国からハゲタカさんに移るだけで、それ以上でもそれ以外でもない。

誤解してはいけないのは、郵貯にある200兆円以上の資産は、預貯金なのであって、裏を返せば、負債でもあるのです。預金というのは、言い方を変えれば、銀行が預金者から借金をしているということなのです。つまり、どんなに株を買い占めても、それで200兆円以上の資産を得たことにはならないのです。

ゆうちょ銀行の株主は、200兆円以上の負債を抱えつつ、200兆円以上の資産を運用して、その運用益で儲けないといけないのです。

この資産運用に失敗し破産でもすれば、株式は紙切れになります。そう、株を買い占めるために投じた資金が回収不能になってしまうのです。銀行株が安くなっても、その運用内容が悪く、その向上が見込めなければ、誰もその株を買わないのです。

そして、ゆうちょ銀行の抱える資産は、かなり不良債権になっている部分があるわけです、実際に。日本政府の国債がそれですね。もちろん、増税やら資産売却やら・・・実際には、取り立てる手段はあるわけですが、財源の裏打ちのない赤字国債を発行しているわけですから、今のままでは返せないわけです。

森永氏が米国債が焦げ付くと指摘していますが、日本の財政赤字も決して見過ごせる問題ではないと思うのですが・・・・まあ、日本は純債権国で、とんでもない額の資産を保有していますけど、すでに解説したように、増税にせよ、資産売却にせよ、紙幣の増刷にせよ・・・・国民にすごい痛みを伴うので、出来る限りやりたくないのであり、結果として第4の選択として郵政民営化が浮上してきたのですから・・・

これは、結局のところ、どこで運用すべきか、という問題で、郵政民営化問題の本質でもあるのですが、運用益を上げて行くには、海外にまで投資範囲を広げるしかないと思えるのですけど・・・実際、国内の金融機関は、海外投資に向かっていませんか・・・

話を戻すと、今まで、韓国経済を解説する時も、ハゲタカさんがよく登場していましたが、投機をして一番儲かって(損をする場合もありますが)いるのは、ハゲタカさんではなく、ハゲタカさんに資産を預けている資産家なのです。

ハゲタカさんは、運用手数料を10%~30%ぐらいもらっているだけで、運用益の90%~70%は、ハゲタカさんにお金を預けた資本家の手に渡っているわけです。

この資本家は、個人もあれば、年金団体のようなものあり、金融機関もあります。

そう、金融機関の場合は、結局のところ、利息となって預金者の手に入るわけですから、ハゲタカさんが儲かれば、ハゲタカさんも儲かるけど、それ以上に預金者も儲かるのです。

ちなみに、この資本家ですが、日本からも沢山参加されていますね。

今回の金融危機で、某大学が損失を出して話題になりましたが、金融機関から年金団体から個人から・・・すごい額の資本が海外で運用されているわけです。

長くなってきたので、次回に続く・・・・


                       ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


ブログランキングに参加しています。

気に入っていただけましたら、1日1回でいいので、ポチッとクリックお願いします。 

人気ブログランキング ← ここをクリックすると、10ポイントが加算され、このブログの人気ランキングがあがります。
              15位くらいに・・・応援よろしくお願いします。
リキとコテツ
 もしよろしけば、こちらも是非よろしくお願いします。

  FC2ブログランキング 
  ↑も、10位くらいです。 応援よろしくお願いします。





関連記事
スポンサーサイト



| 2009.02 |
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
お 仕 事

最 近 の 徒 然

ブログ内検索

カ テ ゴ リ ー

カ レ ン ダ ー

プルダウン 降順 昇順 年別

01月 | 2009年02月 | 03月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28


リンク集

奥の家の絵日記
リンクフリーです。

石ころアートミュージアム

ツイッター

okunoyaをフォローしましょう


リンク

家 主 像

奥の家♂

家主:奥の家♂
1999年7月5日に四国に上陸しました。
巷では、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王だの、終末がどうのこうの・・・と話題になっていた、あの月です。
そんな時、リトルカブに乗って、四国に移住の地を求めて彷徨う旅を始めました。

ランキング参加中!!

応援のお願いします!
人気ブログランキングへ 
こちらも是非、ポチッと!


もう一つおまけに!!

FC2ブログランキング


blogram投票ボタン


 


アクセスカウンター

滞在中:

R S S

RSS新着情報


Subscribe with livedoor Reader

時 計

QRコード

QR

最新の画像


P-Clip β版

タグクラウド

ページトップへ