流された母子3人の遺体発見 神奈川・山北のキャンプ場父が語る“後悔” 山北町キャンプ場事故本当に身に詰まされる事故(事件?)です。
何とも言葉にならない・・・・
生き残った父の気持ちを思うと・・・
父親を責める気にはならない・・・ほんの少しの判断ミスが命取りになる・・・たまたま運よく事故にならずに生きている・・・そういう経験をしていない大人はいないでしょう。
私自身、そういうヒヤリハットは数知れず経験して、たまたま無事に生きていますが、判断ミスで死にかけていた、と振り返って身震いすることは、本当に何度もあります。何度も・・です。
危機とさえ気づいていない危機もあったと思います。
5分前には渡れたけれど、さらに悪化した状況をみて、川を渡らず、中洲の高台に移動して、レスキューを呼ぶ・・・こういう判断をすべきだったのでしょうが、まだ行けるんじゃないか、という誘惑を断ち切るのは難しいものです。
リスク管理をするには、経験値を上げて行くしかない。
判断ミスを反省し、その対処法を積み重ね、フィードバックして行くしかない。
それでも、プロの山岳ガイドだって、事故を起こすことがあるように、事故は起こります。しかし、経験値が高ければ高いほど、そのリスクを回避することができます。
キャニオニングガイドとして、肝に銘じないといけないことです。
ただ、この事故(事件?)は、キャンプ場の運営面からして、おかしい。そもそも中洲にキャンプ場なんて、どうかしています。
キャンプということは、一晩泊まるということを前提にしていて、大雨が降ったら、水位なんてあっという間に変わることは、ずっとそこにいる運営者だったら分かって当然のはずです。
百歩譲ってキャンプ場の設置を認めたとしても、中洲を拡張して、また削れたら、重機で戻して・・を繰り返していたそうですが、それならば、増水時に危ないことが予知できる経験値は十分に持てたはずで、中洲が危険な状態になることを事前に予知して、その時はそのキャンプ場の使用を止めるような管理はしなければならないはずです。
例えば、土砂災害の起こるリスクのある場所に住んでいる私ですが、そこに住むのを避けるのではなく、そこ住み続けるならば、やはり土砂災害の起こりそうな時には避難するようなことをしなければならない・・・この場合ならば、行政が避難勧告を出しますね。
何も指示も出さずに、中洲のキャンプ場の使用をさせていたのならば、これは管理責任を問われるでしょう。
もう麻痺していたのかな?
これも、実を言うと、身に詰まされます。
事故の翌日も通常の営業をしていたそうですが、事業運営をして規模が大きくなって行くと、そういう感覚が麻痺してしまうのでしょう。
年数を重ねると、それだけで経験値が上がったと判断し、今まで大丈夫だったから・・という油断を招きます。
1万分の1の確率で起こるリスクだったとして、その1回はいつか起こるのです。
今まで大丈夫だったから・・・これは、重要な経験ではありますが、それが安全を保障するわけではない。
そのことを心にとめて置かないといけない。
これはこれで、すごく難しい。
事業規模が大きくなると、責任の所在も分散しがちになり、それが判断ミスを起こしやすくもします。
本当に色々と考えさせられました。
最後に、亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
・・・・・・・・今日の徒然でした。
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